腐海の住人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 04:31 UTC 版)
蟲使い(英:Worm Handlers) 蟲を操り、 (蟲が何かを探索する時は、恐らく視覚も使うだろうが、嗅覚も使う) 遺跡や墓所を探索して金目の物を探し当てるのを生業にしている。強烈な悪臭と、死体を好んでまさぐり金品を盗る事、探索用の蟲を連れている事から、一般の人々には忌み嫌われており、ナウシカも当初は差別的な発言をした。腐海内 (砂漠近く) の火山の火口の中の、地中の噴気を利用した空気の浄化装置を備えた、岩穴に住んでいる。蟲使いが蟲を操る時は、「チッチッ」という音を出す。 大ババはエフタルの武器商人の末裔であるとの伝承を伝えているが、ユパは森の人が蟲使いの祖であるとの伝承も伝えている。300年前は11の支族が存在したが、長年の間に3つの血が絶え、物語時点では8支族である。子孫を残す為、自分達の子供だけでなく戦災孤児も育てている。 トルメキア戦役ではトルメキア軍にコマンドとして雇われた者がいた他、土鬼軍とも囮用の王蟲の仔を取引していた。終盤では、各部族から1人ずつ選ばれた屈強な若者達がシュワに向かうナウシカと行動を共にした。 独特な形状のマスクとヘルメットを着用しており、人界でこれを外し顔を出す事は不吉な事とされている。映画にだけ登場するトルメキア軍のコマンド兵が似たデザインのヘルメットとマスクを着用しているが、彼らは蟲使いとは無関係である。 蟲使いは蟲を使うが、同時に深い愛情をもっている為に森から許されているという。原作のみの登場。 森の人(英:Forest People) 火を使わず、蟲の腸を衣とし、蟲卵を食べ、蟲の体液で作った泡を住処 (テント) とする。彼らの瘴気マスクは腐海の外の人々の物よりもっと高性能である。ユパさえも実在した事に驚いた程外界と接触を持たず、ある種の伝説とされてきた。300年前の大海嘯の時森に入った (腐海の奥底) エフタル王国の末裔で、彼らを導いた青き衣の者の言葉を今も守っている。セルムは蟲の卵は蟲に頼み少しだけもらうのだと言った。腐海の中の蟲の巣の中に、旅の途中の森の人がテントを張っている場面があり、そのテントにタービンを使った通風と浄気の装置が繋がっている。 蟲使いの祖という伝承があるが、セルムは「私の祖父と母は蟲使いの出です」とも語っており両者の関係の深さが示唆されている。蟲使い達は森の人を畏れ敬っており、森の人の指示には速やかに従う。ユパは最も高貴な血の一族という伝承があるとも言った。 土鬼のシュワの貯蔵庫 (庭園) に何度も人を送り込んでいるが、全員が主に取り込まれて庭園で生涯を終えている。庭園の主の台詞によると、庭園に来た森の人は園丁 (えんてい) (庭師) になったらしい。原作のみの登場。
※この「腐海の住人」の解説は、「風の谷のナウシカ」の解説の一部です。
「腐海の住人」を含む「風の谷のナウシカ」の記事については、「風の谷のナウシカ」の概要を参照ください。
- 腐海の住人のページへのリンク