聖地甲子園奪還へ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/28 19:00 UTC 版)
「関西学院大学ファイターズ」の記事における「聖地甲子園奪還へ」の解説
2006年春には上ヶ原キャンパス内の第3フィールドに練習拠点を移転した。人工芝敷設の新グラウンドが完成したことで練習環境も改善された。「聖地奪還」を目標とし、柏木佑介主将のもと「Fighters Unity for New Birth」をスローガンに掲げたチームは関西学生リーグを全勝で制し、4年間のブランクを経てファン待望の甲子園ボウル出場を果たし、前半意表をついたスペシャルプレー(QB三原雄太からハンドオフを受けたWR榊原貴生からWR岸千貴への31ヤードパス)で聖地甲子園で5年ぶりのTDを奪う。常に法政にリードを許すも後半歴史に残る猛追となるキャッチアップを魅せたが、史上初の雷雨による中断をはさむ大雨により3点FGを外した後、2点コンバージョンを成功させるも、法政大学に僅か2点差(43-45)で敗れる。 真の「王座奪還」は翌2007年、日本大学との18年ぶりの対戦となった第62回大会(長居スタジアム)で実現する。 悲願を達成したのは昨季のスターター(下記)が殆ど残る4年生中心の学年であった(主将OL岡田拓郎#55:元オービック、チームスローガンは「Depend on Me」立命に勝って日本一である)。 特にオフェンスは、辛口のコーチ陣から関学史上No.1と言わしめたQB三原雄太(#9):元シルバースターズと、月刊Touchdown誌特集記事でWR四銃士と呼ばれたWRの岸千貴(弟)(#1):現IBM、榊原貴生(弟)(#81):現阪急、秋山武史(#85):現富士通、萬代晃平(兄)(#91):現パナソニック電工の4人に、TEの水原剛(#86)、韓高志(#95):元オービックの2名を加えた7名の4年生メンバーは、惑星直列の確率で編成できた『KGショットガン史上最強のパスユニット'2007年』として後世に語り継がれる。3Qまでは、K大西史恭(兄)や榊原貴生の活躍で一旦リードしたが、4Qは逆転に継ぐ逆転(1試合7度の応酬劇)を見せたシーソーゲームとなる。 27-17の後、日大RB金雄一のキックオフリターンと日大WR秋山翔への94ヤードロングパスで、日大が誇る個人技により27-31と再逆転されるが、すかさず三原雄太からホットライン秋山武史へのロングパスでFDを更新、更に三原から「あ・うん」の呼吸の必殺ターゲット岸千貴へのピンポイント35ヤードポストパス(日大DFを15ヤード引きずったまま執念のRAC)を決め、自慢のパスユニットが炸裂。たった3プレーで逆転TDし、34-31とした後、またもや日大WR秋山翔のリバースで34-38とされ、残り4分最後のドライブに賭けるという展開に。「組織力」と高等部時代から7年間もの「練習量」に勝る関学は、絶妙のタイムコントロールとベンチワークでFDを更新し、4thダウンギャンブルからRB多田羅翔(弟)#33へのスクリーンパスなどで小刻みながら着実にゴール前1ヤードまで迫る。 鉄壁の日大重量オフェンスに4回阻まれた後、残り6秒となり、怪我から復活していたRB横山昌太(#2)の執念のダイブにより4万観衆が歓喜するTD(試合終了3秒前)を決め、遂に41-38で30年ぶりに日大に甲子園ボウルでの勝利という悲願を達成した。
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