群馬県蟹沢古墳出土品
主名称: | 群馬県蟹沢古墳出土品 |
指定番号: | 446 |
枝番: | 00 |
指定年月日: | 1989.06.12(平成1.06.12) |
国宝重文区分: | 重要文化財 |
部門・種別: | 考古資料 |
ト書: | |
員数: | 一括 |
時代区分: | 古墳 |
年代: | |
検索年代: | |
解説文: | 蟹沢古墳は高崎市柴崎町蟹沢の低い丘陵上にある円墳で、柴崎【しばざき】古墳とも呼称されている。もとは一二メートル前後の封土【ふうど】を有していたようで、内部主体は粘土槨【ねんどかく】と推定されているが、出土状態等の詳細や出土品の全容は明らかでない。 本遺品は銅鏡【どうきよう】四面、鉄斧【てつふ】二箇、鉄釶【てつやりがんな】一本、刀剣類・土師器残欠【はじきざんけつ】九箇によって構成されているが、このうち「□始元年陳是作鏡自有経述本自〓師杜地命出寿如金石保子□□□」の銘文をもつ三角縁神獣鏡【さんかくぶちしんじゆうきよう】は、兵庫県豊岡市森尾山古墳【もりおやまこふん】出土鏡、山口県新南陽市竹島古墳【たけしまこふん】出土鏡(昭和六十三年指定)と同范鏡【どうはんきよう】であることが確認されている。本鏡は欠失により紀年号の最初の一字を欠くが、竹島古墳出土鏡の□(正)□(始)の紀年銘判読によって、魏【ぎ】の正始【せいし】年間(西暦二四〇年)に比定することが可能となった。古墳出土の紀年銘鏡【きねんめいきよう】の数量は極めて限られており、その資料的な重要性をみるとき、学術的価値は極めて高く、古墳時代の諸様相を究明するうえに不可欠なものといえよう。また、共伴する鏡類をはじめ、刀剣類など遺存状態の不良な遺品もあるが、当該古墳の様相をうかがう副葬品の一括として資料的価値は高く、併せて保存を図りたい。 |
考古資料: | 群馬県綿貫観音山古墳出土品 群馬県舞台一号墳出土品 群馬県茅野遺跡出土品 群馬県蟹沢古墳出土品 羽黒山御手洗池出土銅鏡 羽黒山御手洗池出土銅鏡 肥前唐津市宇木出土品 |
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