竹島問題
日本海上に位置する無人島・竹島を巡る、日本と韓国との領有権争いの通称。
竹島は島根県に属する島嶼であり、外務省によれば「竹島は、歴史的事実に照らしても、かつ国際法上も明らかに我が国固有の領土」である。
韓国は1952年に「李承晩ライン」と呼ばれる海洋主権を一方的に宣言し、竹島を韓国の領海内に含めるものとした。以来、2013年現在まで竹島は韓国側が事実上の実効支配下にある。
外務省は韓国による竹島の占拠を「国際法上何ら根拠がないまま行われている不法占拠」であるとしている。
日本は韓国に対して、2013年10月現在までに3度、竹島問題については国際司法裁判所に委ねる旨の提案を行っている、が、いずれも韓国側に断られている。
竹島は韓国では「独島」(ドクト)と呼ばれる。独島の呼称は2000年代に建造された揚陸艦の呼称(独島級揚陸艦)にも用いられている。
2013年10月に外務省はYouTubeにおいて「竹島に関する動画」と題した広報動画を公開した。この動きに対して韓国側は抗議を表明している。
関連サイト:
竹島に関する動画 - YouTube
たけしま【竹島】
竹島(たけしま)
日韓双方の大陸棚とはつながっていない岩礁からなる火山島で、日常的に人が住むことはできない。日本では竹島、韓国では独島(トクト)の名称で呼ばれている。
1905年、明治政府は竹島を島根県に編入した。1910年の日韓併合を含め、日本政府が大陸に進出していく契機となった経緯がある。終戦後の1945年には、GHQは日本に竹島の領有権を認めず、法的位置づけがあいまいのまま今日に至っている。
現在、日本政府と韓国政府の双方が領有権を主張している。竹島の領有権争いに決着がつかないことから、排他的経済水域(EEZ)の境界線が確定していない。
島根県は2005年、毎年2月22日を「竹島の日」とする条例を制定した。この動きに反発した韓国政府は竹島に一般観光客を上陸させるなどし、一時、日韓関係が緊迫化した。
現在は、竹島周辺の海底地形に日本側が提案した名称が国際的に使われている。韓国は6月の国際会議で海底地名の変更を提案する動きを見せていたが、日本政府は独自に竹島周辺での測量調査を進めるなど衝突していた。
2006年4月22日の日韓外務次官会談で、韓国が海底地名の変更提案を行わない一方、日本側も測量調査を中止することで合意した。
(2006.04.24掲載)
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