羅睺星とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 羅睺星の意味・解説 

ラーフ

(羅睺星 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/05 13:38 UTC 版)

ラーフ像。大英博物館蔵。
羅睺星。仏像図彙 (1783年)より。

ラーフ (Rāhu) は、インド神話に登場する、4本の腕[1]と1本の尾[2]をもつアスラである[1]。その名は「捕らえる者」を意味する[3]

ラーフはまた、インドの天文学におけるナヴァ・グラハという9つの惑星九曜)の1つ羅睺(らごう、インド占星術参照)。

神話

神話によると、乳海攪拌のあと、神々とアスラは不死の霊薬アムリタをめぐって争い、アムリタは神々の手にわたった。神々は集まってアムリタを飲んだが、その中にラーフというアスラが神に化けてアムリタを口にした。それを太陽が発見し、ヴィシュヌ神に知らせた。ヴィシュヌ神は円盤(チャクラム)を投げてラーフの首を切断したが、ラーフの首は不死になってしまった[1][4]。ラーフの首は天に昇り、告口したことを怨んで太陽を飲み込んでは日食月食を起こす悪星になったという[1][4]。月が毎月1回欠けるのもラーフの仕業とされることがある[2]

ラーフはヴィプラチッティシンヒカーの子とされる。ラーフの息子達はケートゥという32の彗星で、彼らが空に現れるのは凶兆だとされた[1]

脚注

  1. ^ a b c d e 菅沼編 1985, p. 340.
  2. ^ a b ローズ,松村訳 2004, p. 452.
  3. ^ 沖田 2013, p. 560.
  4. ^ a b 沖田 2013, pp. 560-561.

参考文献




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「羅睺星」の関連用語

羅睺星のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



羅睺星のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのラーフ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS