ラーフとケートゥ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/09 06:49 UTC 版)
インド占星術では従来知られていた七曜星のほかにラーフ(羅睺星、らごうせい)とケートゥ(計都星、けいとせい)という2つの惑星を想像して九曜星としている。これらは黄道上にあるので見えず、日食や月食を引き起こすと考えられていた。インド神話によれば、ラーフはもともと複数の首と尾を持つ蛇(あるいは竜)であったとされるが、乳海攪拌の際にアムリタをこっそりと飲み、これを知ったヴィシュヌのチャクラによって胴体を2つに引き裂かれ、上半身が暗黒星ラーフ、下半身が彗星ケートゥになったといわれる。 ラーフ(羅睺星 / 黄幡星 / ドラゴンズヘッド) 九曜の1つ。インド神話やヒンドゥー教、仏教などによれば日食や月食を引き起こす謎の暗黒星。 インド占星術では黄道と白道の交点のうち、月が南から北へ通過する点にある惑星とされる。 ケートゥ(計都星 / ドラゴンズテイル) 九曜の1つ。インド神話やヒンドゥー教、仏教などによれば彗星あるいは流星とされるが、他の九曜と同じく惑星として扱われる。 インド占星術では黄道と白道の交点のうち、月が北から南へ通過する点にある惑星とされる。
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