統計学におけるピクトグラム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/06 04:32 UTC 版)
「ピクトグラム」の記事における「統計学におけるピクトグラム」の解説
統計学でのピクトグラムは、ほかのグラフと違い、絵記号で表すグラフである。絵記号で表す統計図に初めて必要なルールを定式化したのはノイラートであった。彼はウィーン社会経済博物館(1924-1935)や著書の中で具体例を多数作成して示した。ノイラートが述べている「統計図に関する特別なルール」は以下の通りである。 1つの図記号は1つの量を表すようにしなければならない。例えば国別の人数を比較する統計図の場合、背の高い人と低い人をならべた図よりも、一つの図記号の単位を決めてその数で表した方が、図に数字を加えなくても比較が簡単に読み取れる。 一つの図記号で表す数量はきりのいい数字でなければならない。図表には正確な数の図記号が使われる必要がある。 図記号の並べ方は記憶の助けとなるようなシンプルな記述方法によって決める。 図が効果を上げるためには比較するための二次的な区分は少ない方が良い。アイソタイプシステムでは5または6以上の区分は作らないことにしている。 図の構造は本を読むときのように左上から右下へ視線を導く。このルールは特別な場合を除いて破らない方が良い。 国々の配置は一般に使われる地図と同じにしなければならない。図の上で国の配置が決まっている場合、変化の可視化は何を伝えたいかに依存する。 アイソタイプシステムに正方形や円の存在する余地はない。正方形や円ではその国が他の国の何倍大きいとか、どの国とどの国を合わせたらその国と同じ大きさになるのかを知ることは不可能である。アイソタイプのルールを取り入れればこのことはクリアーになる。あらゆる平面は同じ形と大きさの単位図形で構成される。それによって面積の比較が可能になる。 幾何学的デザインの中で特に価値が高いのは折れ線グラフである。折れ線グラフは視覚的に変化がわかりやすい。大まかな内容をつかめ、一般的な見解を理解したり詳細な細部を知ることもでき、見ることの負担にならない。
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