細胞の特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/12 08:35 UTC 版)
細胞の大きさはおよそ12-40μm、不定形だが移動時にはおおよそ三角形から楕円形の形状を呈する。仮足の先端は丸く半球状で、細胞表面から多数の短い仮足が伸びる。このとげとげした形状が名前の由来でもあり(acanth- ; 棘、突起)、特に本属の仮足は棘状仮足(acanthopodia)と呼び分けられる事もある。仮足は時に根元から分枝する。細胞内には核小体を持つ細胞核や食胞、収縮胞、油滴などが含まれる。 アカントアメーバは生活環の中でシストを形成し、この形状によって属内の分類、もしくは近縁属との区別が為されている(後述)。シストの壁は二層構造で、外側は緩やかな凹凸のある厚い壁、内側は主に多角形の壁である。これらのシスト壁には蓋(operculum)のある孔が開いている。 栄養体 シスト
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細胞の特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/06/29 06:44 UTC 版)
細胞は球形からいびつな楕円形、直径は様々でおよそ 2-15μm である。葉緑体を持たず球形のプロトテカは、光学顕微鏡における外見が酵母に類似している。そのため「酵母様藻類」と形容されたり、菌類として誤同定されたりする場合がある。特に寒天培地上で培養されプロトテカは白色のコロニーを作り、酵母に似る。プロトテカは単細胞性の緑藻であるクロレラ属から分岐したと考えられているが、独立栄養生物であるクロレラに対し、プロトテカは寄生性もしくは腐生性である。葉緑体は痕跡的であり既に光合成能は失われているが、その中に緑藻の特徴であるデンプン粒を保持している。これをヨウ素液などで染色することによって、酵母と見分けることが可能である。 プロトテカの細胞壁は三層構造で、強力な加水分解耐性を持つ。この細胞壁は紫外線で励起されて蛍光を発するほか、赤外分光によってスポロポレニンとは異なったスペクトルを示す。これにより、スポロポレニンを細胞壁に含む緑藻類(イカダモなど)と明瞭に区別される。また、クロレラの細胞壁に含まれるガラクトースやガラクトサミンといった糖・アミノ糖はプロトテカには無い。プロトテカの強靭な細胞壁は、病原体としてのプロトテカの薬剤耐性に貢献していると考えられている。
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