フローサイトメトリーとは? わかりやすく解説

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フロー‐サイトメトリー【flow cytometry】

読み方:ふろーさいとめとりー

サイトメトリーの一。細胞浮遊液や懸濁液を細管に通し短時間多量(1秒間数千個以上)の細胞数計測したり、蛍光散乱光測定したりする分析手法のこと。これに用い測定装置フローサイトメーターという。1947年米国技術者W=コールターが基本原理考案し1953年実用化された。FCM


フローサイトメトリー


フローサイトメトリー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/22 14:53 UTC 版)

フローサイトメトリー (英語: flow cytometry) とは、微細な粒子流体中に分散させ、その流体を細く流して、個々の粒子を光学的に分析する測定手法のことである。




「フローサイトメトリー」の続きの解説一覧

フローサイトメトリー(Flow cytometry)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 06:03 UTC 版)

ピコプランクトン」の記事における「フローサイトメトリー(Flow cytometry)」の解説

フローサイトメーターFlow cytometer)と呼ばれる装置により、細胞などの粒子粒径光学的特性蛍光波長など)で分別する手法。一秒間に1,000-10,000もの細胞選り分ける事ができる。これにより、海水サンプル中のプランクトン濃度容易に決定することができ、同時におおよそ主要なピコプランクトングループ(Synechococcus、Prochlorococcus、ピコ真核プランクトン後述)に分別することが可能である。例えば Synechococcus は、色素二重蛍光(フィコエリスリンの橙色蛍光クロロフィル赤色蛍光)を検出する事で識別できる。フローサイトメトリーは生物確立にも有効で、より詳細研究へとつなげる為の手法でもある。

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フローサイトメトリー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/10 14:49 UTC 版)

精子選別」の記事における「フローサイトメトリー」の解説

フローサイトメトリーは精子選別利用される新たな技術であり、この技術応用により精子選別新たな機会切り開かれた。しかし、フローサイトメトリーに基づく精子選別多く場合DNA染色する蛍光色素利用するため、ヒト生殖医療におけるこの技術安全性に関して科学的な議論がある。 しかしながら、フローサイトメトリーは現在のところ唯一個々精子DNA含量測定することで将来の子孫の性別決定することができる技術である。大きなX染色体を含むか小さなY染色体を含むかを評価し、X精子とY精子分離することが可能である。アメリカ合衆国農務省ローレンス・リバモア国立研究所によって開発されたBeltsfield Sperm Sexing Technologyでは、X染色体Y染色体DNAの差に基づいて選別が行われる。フローサイトメトリーによる選別先立って、各精子DNA結合するHoechst 33342と呼ばれる蛍光色素精液標識される。X染色体Y染色体よりも大きく、より多くDNA含んでいるため、X染色体を持つ精子Y染色体を持つ精子よりも多くの量の色素吸着するその結果、フローサイトメトリーで紫外線照射された際、X精子はY精子よりも強い蛍光発する精子フローサイトメーター一列並んで通過し、各精子それぞれ1滴の液滴包まれ染色体対応した電荷が(X精子を含む液滴ならば正電荷Y染色体を含む液滴ならば負電荷というように)付加される。X液滴とY液滴静電偏向によって分離され、別々の試験管へと集められその後過程利用される精子選別利用されるサイトメトリー利用した他の技術としてはMACS(英語版)(Magnetic-activated cell sorting)があり、DNA断片化された精子除去するために生殖補助医療日常的に利用されている。この技術は、アネキシンV英語版)などのプログラム細胞死アポトーシス)の細胞表面マーカー対す抗体磁気ビーズ付加したものを用いて行われる。これらの抗体結合させた後、精子懸濁液磁場印加することでアポトーシス起こっている精子選択的に除去される。MACSはDNA結合する蛍光分子用い必要性がない。

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フローサイトメトリー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/14 19:30 UTC 版)

ウイルス定量」の記事における「フローサイトメトリー」の解説

ほとんどのフローサイトメーターウイルス定量には十分な感度持たないが、ウイルス定量可能なフローサイトメーターはいくつ市販されている。ウイルスカウンターは、共に局在するタンパク質核酸蛍光により検出することで、サンプル中の完全ウイルス粒子数を定量する。サンプルは、タンパク質特異的な色素核酸特異的な色素2つ色素染色され流路中を流れ粒子レーザー分析するウイルス粒子濃度vp / mL)は、2つ異な蛍光チャネル同時に計測され粒子数と、測定されサンプル流量から測定される結果一般的にTEMと近い結果得られるこの分析法では105109 VP / mLでの範囲直線性があり、分析時間は約10分でサンプル調製時間も短い。

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