フロー‐サイトメトリー【flow cytometry】
フローサイトメトリー
フローサイトメトリー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/22 14:53 UTC 版)
フローサイトメトリー (英語: flow cytometry) とは、微細な粒子を流体中に分散させ、その流体を細く流して、個々の粒子を光学的に分析する測定手法のことである。
- ^ a b c d e f g “Guidelines for the use of flow cytometry and cell sorting in immunological studies”. European Journal of Immunology 47 (10): 1584–1797. (October 2017). doi:10.1002/eji.201646632. PMID 29023707 .
- ^ a b “Fluidics System - Flow Cytometry Guide” (英語). Bio-Rad 2018年9月18日閲覧。
- ^ a b c “How a Flow Cytometer Works” (英語). Thermo Fisher Scientific. 2018年9月18日閲覧。
- ^ “Spectral flow cytometry”. Current Protocols in Cytometry 63 (1): 1.27.1–1.27.13. (January 2013). doi:10.1002/0471142956.cy0127s63. ISBN 978-0471142959. PMC 3556726. PMID 23292705 .
- ^ “Review: imaging technologies for flow cytometry”. Lab on a Chip 16 (24): 4639–4647. (November 2016). doi:10.1039/c6lc01063f. PMC 5311077. PMID 27830849 .
- 1 フローサイトメトリーとは
- 2 フローサイトメトリーの概要
- 3 血液学における表面マーカーの解析
- 4 脚注
フローサイトメトリー(Flow cytometry)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 06:03 UTC 版)
「ピコプランクトン」の記事における「フローサイトメトリー(Flow cytometry)」の解説
フローサイトメーター(Flow cytometer)と呼ばれる装置により、細胞などの粒子を粒径と光学的特性(蛍光波長など)で分別する手法。一秒間に1,000-10,000もの細胞を選り分ける事ができる。これにより、海水サンプル中のプランクトンの濃度を容易に決定することができ、同時におおよそ主要なピコプランクトンのグループ(Synechococcus、Prochlorococcus、ピコ真核プランクトン、後述)に分別することが可能である。例えば Synechococcus は、色素の二重蛍光(フィコエリスリンの橙色蛍光、クロロフィルの赤色蛍光)を検出する事で識別できる。フローサイトメトリーは生物株の確立にも有効で、より詳細な研究へとつなげる為の手法でもある。
※この「フローサイトメトリー(Flow cytometry)」の解説は、「ピコプランクトン」の解説の一部です。
「フローサイトメトリー(Flow cytometry)」を含む「ピコプランクトン」の記事については、「ピコプランクトン」の概要を参照ください。
フローサイトメトリー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/10 14:49 UTC 版)
フローサイトメトリーは精子選別に利用される新たな技術であり、この技術の応用により精子選別に新たな機会が切り開かれた。しかし、フローサイトメトリーに基づく精子選別は多くの場合、DNAを染色する蛍光色素を利用するため、ヒトの生殖医療におけるこの技術の安全性に関しては科学的な議論がある。 しかしながら、フローサイトメトリーは現在のところ唯一、個々の精子のDNA含量を測定することで将来の子孫の性別を決定することができる技術である。大きなX染色体を含むか小さなY染色体を含むかを評価し、X精子とY精子を分離することが可能である。アメリカ合衆国農務省とローレンス・リバモア国立研究所によって開発されたBeltsfield Sperm Sexing Technologyでは、X染色体とY染色体のDNAの差に基づいて選別が行われる。フローサイトメトリーによる選別に先立って、各精子のDNAに結合するHoechst 33342と呼ばれる蛍光色素で精液は標識される。X染色体はY染色体よりも大きく、より多くのDNAを含んでいるため、X染色体を持つ精子はY染色体を持つ精子よりも多くの量の色素を吸着する。その結果、フローサイトメトリーで紫外線照射された際、X精子はY精子よりも強い蛍光を発する。精子はフローサイトメーターを一列に並んで通過し、各精子はそれぞれ1滴の液滴に包まれ、染色体に対応した電荷が(X精子を含む液滴ならば正電荷、Y染色体を含む液滴ならば負電荷というように)付加される。X液滴とY液滴は静電偏向によって分離され、別々の試験管へと集められてその後の過程に利用される。 精子選別に利用される、サイトメトリーを利用した他の技術としてはMACS(英語版)(Magnetic-activated cell sorting)があり、DNAが断片化された精子を除去するために生殖補助医療で日常的に利用されている。この技術は、アネキシンV(英語版)などのプログラム細胞死(アポトーシス)の細胞表面マーカーに対する抗体に磁気ビーズを付加したものを用いて行われる。これらの抗体を結合させた後、精子懸濁液に磁場を印加することでアポトーシスが起こっている精子は選択的に除去される。MACSはDNAに結合する蛍光分子を用いる必要性がない。
※この「フローサイトメトリー」の解説は、「精子選別」の解説の一部です。
「フローサイトメトリー」を含む「精子選別」の記事については、「精子選別」の概要を参照ください。
フローサイトメトリー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/14 19:30 UTC 版)
「ウイルス定量」の記事における「フローサイトメトリー」の解説
ほとんどのフローサイトメーターはウイルス定量には十分な感度を持たないが、ウイルス定量可能なフローサイトメーターはいくつか市販されている。ウイルスカウンターは、共に局在するタンパク質と核酸を蛍光により検出することで、サンプル中の完全ウイルス粒子数を定量する。サンプルは、タンパク質に特異的な色素と核酸に特異的な色素の2つの色素で染色され、流路中を流れる粒子をレーザーで分析する。ウイルス粒子の濃度(vp / mL)は、2つの異なる蛍光チャネルで同時に計測された粒子数と、測定されたサンプルの流量から測定される。結果は一般的にTEMと近い結果が得られる。この分析法では105〜109 VP / mLでの範囲で直線性があり、分析時間は約10分でサンプル調製時間も短い。
※この「フローサイトメトリー」の解説は、「ウイルス定量」の解説の一部です。
「フローサイトメトリー」を含む「ウイルス定量」の記事については、「ウイルス定量」の概要を参照ください。
- フローサイトメトリーのページへのリンク