紙本白描源氏物語絵とは? わかりやすく解説

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紙本白描源氏物語絵(浮舟巻残巻)

主名称: 紙本白描源氏物語絵(浮舟巻残巻)
指定番号 1949
枝番 00
指定年月日 1996.06.27(平成8.06.27)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 絵画
ト書
員数 1帖
時代区分 鎌倉
年代
検索年代
解説文: 鎌倉時代作品

紙本白描源氏物語絵(浮舟・蜻蛉巻残巻)

主名称: 紙本白描源氏物語絵(浮舟蜻蛉巻残巻)
指定番号 1931
枝番 00
指定年月日 1995.06.15(平成7.06.15)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 絵画
ト書
員数 1巻
時代区分 鎌倉
年代
検索年代
解説文:  いわゆる別本源氏物語で、「浮舟前半部の詞とこれに対応する三図、および「蜻蛉」の後段の詞からなる大和文華館所蔵される二図の白描画をともなう一帖(重要文化財)は本巻と本来一具のもので、本巻の「浮舟」にやや大きな詞の欠落隔てて続くその後半部の一部にあたる。
 近年まで屏風貼付の状態で伝えられていたが、修理により現在は三六からなる一巻巻子装に改められている。詞には「浮舟」の冒頭のほか、三か所に詞の欠落があり、「蜻蛉」の第三六紙の冒頭にもほぼ一行分の欠落がある。絵は三図あり、宇治浮舟匂宮訪ねたところ、浮舟の家に忍びこんだ匂宮横になる浮舟の姿を垣間見るところ、宇治から帰った匂宮自邸で中君と語り合うところ、とそれぞれ推定される場面描かれている。また、第二一、二二紙には墨流し料紙用いられている。
 絵は冠や頭髪を墨で塗りつぶすほかは、すべて墨線で描かれ服飾調度類にもほとんど文様をほどこさない全体の筆線は軽くしなやかで、人物の引目目頭目尻には軽く墨線を重ねて表情豊かにし、眉は淡めの細墨線を引き重ねてふくらみを表すなどの繊細な表現みられる画面構成にもおおらかな均整があり、白描画特有の清潔感のある繊細な画風がよく活かされている。また描かれ風俗には古様なものがみられることが指摘されている。
 白描物語絵鎌倉室町時代流行しており、ほかに「隆房卿艶詞【たかふさきようつやことば】絵巻」、「豊明絵【とよのあかりえ】草紙」、「枕草紙絵詞」の三本重要文化財指定されているが、本図絵画表現からみてこれら三本のうち最も早い時期制作考えられる艶詞絵巻」よりさらに先行する時期制作考えられる第一図の優れた馬の描写には、宝治元年一二四七)からさほど隔たらない時期制作考えられているものである随身庭騎【ずいじんていき】絵巻」(国宝)に近いものがあるが、これよりはやや下る十三世後半制作期が推測されるであろう
重要文化財のほかの用語一覧
絵画:  紙本白描曼荼羅集  紙本白描枕草紙絵詞  紙本白描源氏物語絵  紙本白描源氏物語絵  紙本白描白雲恵暁像  紙本白描絵因果経  紙本白描諸観音図像



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