純血の妖魔
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 10:30 UTC 版)
夜の君と共に異世界から来た生まれ付いての妖魔。人間とは異なる独自の美学や価値観を有し、長寿にして博識かつ理性的。時に国の存亡さえ揺るがすほどの強大な力と影響力を有することから、妖魔への迂闊な手出しは彼らを敵視する教皇庁でも御法度とされている。まがいものの妖魔(邪妖)を憎悪するが、眷属として使役する者も居る。多くの妖魔たちは夜の君を崇拝し続けているが、「主君」という存在に縛られる過去に戻ることを嫌ってその復活を快く思っていない者も少なくないとされる。 クリス/クリストフォロス 声:黒沢ともよ 生まれついての妖魔である『純血の妖魔』。通称クリス。見た目はうら若き人間の女性だが長き歳月を生きている。 半妖の邪妖ハンターであるアーナスに興味を持ち、たびたび接触を試みる。歌劇場を根城とし、指揮棒を振るって死のオーケストラを奏でている。楽器型邪妖や歌劇場のボス「蒼血伯爵ロジェ」は彼女の眷属。 白の仮面と黒の仮面で顔の半分を隠しており、2つの仮面を使うことで仮面と素の2人の人格が存在するかのように振る舞う。ただし、劇中で仮面を失って素顔を露わにした際には明らかに困惑しており、精神的に不安定な面がある。 『永久の夜』の到来で彼女もまた自我を失うため、敢えて裏切り者の道を選ぶ。それ故に邪妖からは命を狙われている。 アーナスに数々の情報をもたらし、邪妖狩りを手助けする。 実際は純粋な妖魔ではなく夜の君が斃された後に作り出された人造妖魔で、その性質も妖魔というよりは「血を蓄えて妖魔並みの力と知性を得た邪妖」に近い存在。人と妖魔が共に暮らせる場所を作ろうとした存在によって生み出された。 人造であるためか過去の経験のせいか記憶に問題を抱えており、記憶が時折リセットされてしまう。先述の仮面の件や、自身が純血の妖魔だと思っているのもそのためと思われる。 作中で記憶を取り戻してアーナスに襲い掛かり、斃されてすぐに復活するも、取り戻した記憶を改めて失った模様。 続編の2にも登場し、ルードゲートに代わって「夜の君」の座に着いたアーナスに仕える。 ミストラル 声:松井恵理子 多腕の踊り子のような姿をした『純血の妖魔』で、甘い芳香を身体から放つ。 忠誠を誓う夜の君の魂を探すべくルースワール島に来たものの、いち早く夜の君についての真相を知り、自らの宮殿に籠もるようになる。 普段は宮殿にいるが、探し物をするために外に出ることもある。蜥蜴たちを使役している。 邪妖と違い、アーナスや人間に特別な興味を持っている。
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