紋章の詳細
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/10/24 20:22 UTC 版)
この国章は東ティモールの国土と国のあり方を表す。国章中央の逆さになった盾のような形は、東ティモールの最高峰であるタタマイラウ山(Tatamailau, Ramelau とも)のピラミッド状の形を表す。山には上部に1つ、下部に3つの角がある。4つの角は、権力を大統領・議会・政府・司法へと分立させる原則と、政府各機関の独立性を表す。山は白地の中に赤色で描かれ、赤の中には黄金色でふち取りした黒色が広がる。この赤・黄・黒・白は国旗の色である。白色は平和を、黄色は豊かさを、黒は打ち破られるべき日食を、赤は愛国心と民族解放への闘争を表す。 山の上のほうには白い星があり、下に向けて白い光を放射している。星は人々を平和へ導く寛大さと正直さを、その放つ光は人々の連帯と世界へ平和を広げる意志を表す。その下には、黄金色の台の上に置かれた赤い本がある。本の右側のページには4本、左側には5本の黒い線が書かれている。本と台の右側には黄金色の稲穂が下向きに描かれ、左側には黄金色のトウモロコシが上向きに描かれる。開いた本・台・稲穂・トウモロコシは、知恵と、この地域に教育・文化・社会正義・農業・産業を発展させる人々の能力を表す。 本の台の下には灰色で銃口を右に向けた自動小銃(AK-47を基にしている)があり、その背後には左上から右下に向けて黄金色の矢が交差している。自動小銃の下には黄金色のティモール式の弓が、弦を上にした状態で置かれている。自動小銃と弓矢は、東ティモールの主権の誇りと尊厳を守るための、また民族解放のための、人々の数世紀にわたる抵抗の歴史を表す。 山形の下には赤く縁取りした白色の帯がたなびき、ポルトガル語で国の新しいモットーである「Unidade, Acção, Progresso」(統一、行動、前進)が赤い字で書かれている。この標語は政治と倫理の根本的な価値観を表す。山形と帯は、2つの赤く細い円で囲まれる。2つの円の間には白地に赤色の字で、ポルトガル語で正式国名「República Democrática de Timor-Leste」(東ティモール民主共和国)が上側に書かれ、下側には「RDTL」という略称が書かれる。
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