紋章の内容
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 05:54 UTC 版)
内戦終結直後の2006年12月30日、政府は新たな国章を発表した。この国章の頂上にはネパールの国旗があり、ネパールの国花である赤いシャクナゲの花輪が周囲を取り囲む。花輪の中にはネパールおよび世界の最高峰であるサガルマータ(エベレスト)が描かれ、その裾野には山間部を象徴する緑の丘と、肥沃な平野部(テライ地方)を象徴する黄色の野がある。握手する男性と女性の手は男女平等を表す。中央には、ネパール国土の形をした白いシルエットが配されている。 国章の下部にある赤い巻物には、ネパールの国の標語である「母と母国は天国より素晴らしい」(サンスクリット語: जननी जन्मभूमिश्च स्वर्गादपी गरीयसी、jananī janmabhūmiśca svargādapi garīyasī)がデーヴァナーガリー文字で書かれている。この文は、以下の詩文から抜粋されたものである。 अपि स्वर्णमयी लंका न मे लक्ष्मण रोचते ।जननी जन्मभूमिश्च स्वर्गादपि गरीयसी ।। ラクシュマナ、私はランカーのことは気にしない、たとえ金でできていたとしても。母と、生まれた土地は、天国よりも価値がある。 一般には、この言葉はラーマの異母兄弟であるラクシュマナがランカーの地に留まりたいという欲望を口にしたとき、ラーマがラクシュマナをいさめるために言った言葉だとされる。しかしこの言葉が『ラーマーヤナ』由来であるとは確認されていない。
※この「紋章の内容」の解説は、「ネパールの国章」の解説の一部です。
「紋章の内容」を含む「ネパールの国章」の記事については、「ネパールの国章」の概要を参照ください。
- 紋章の内容のページへのリンク