第2期のシュルーズベリー伯爵
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「シュルーズベリー伯爵」の記事における「第2期のシュルーズベリー伯爵」の解説
1420年から百年戦争に従軍してイングランド軍の指揮をとった第7代タルボット男爵(英語版)・ブラックミアの第10代ストレンジ男爵ジョン・タルボット(1390頃–1453)が、1442年5月20日に叙されたのが現在まで続く第2期のシュルーズベリー伯爵位の創設である。1444年にイングランドに帰国し、1446年7月17日にはアイルランド貴族爵位のウォーターフォード伯爵にも叙せられている。1452年にガスコーニュ奪還のために遠征軍司令官として再度フランスに赴いたが、カスティヨンの戦いで敗死した。 その息子の2代伯ジョン・タルボット(1413–1460)は、母モード・ネヴィルからファーニヴァル男爵(英語版)を継承した。薔薇戦争において1460年7月10日のノーサンプトンの戦いで国王ヘンリー6世軍の側で戦ったためにヨーク派に敗れて敗死した。 その孫の4代伯ジョージ・タルボット(英語版)(1468–1538)は、1506年から1538年にかけてテューダー朝のヘンリー7世とヘンリー8世の王室家政長官(英語版)を務めた。1513年にはフランス侵攻軍に中将として従軍。1520年の金襴の陣にも出席した。 その孫の6代伯ジョージ・タルボット(1528–1590)は、ノーサンバーランド公ジョン・ダドリーによるジェーン・グレイ擁立に手を課した人物だったが、メアリー女王に許しを乞うて赦免された。エリザベス女王の下でも信任を維持した。1568年にイングランドに亡命してきた元スコットランド女王メアリー・ステュアートの監視者を1584年まで務めた。1571年のリドルフィ陰謀事件(英語版)の際にはメアリー・ステュアートの尋問にあたり、第4代ノーフォーク公トマス・ハワードの裁判の判事も務めた。1573年には軍務伯に就任。1586年10月のバビントン事件(英語版)ではメアリー・ステュアートの裁判の判事の一人となっている。 その息子の7代伯ギルバート・タルボット(英語版)(1552–1616)は、襲爵前の1572年から1583年までダービーシャー選挙区(英語版)選出の庶民院議員を務め、1589年に繰上勅書で父存命にしてタルボット男爵を継承して貴族院議員となっている。7代伯まで親から子への直系で続いていたが、7代伯が生存している男子を残さずに死去したため、男系男子に限定されるシュルーズベリー伯爵位とウォーターフォード伯爵位はその弟エドワード・タルボット(英語版)(1561–1617)が継承し、議会招集令状(英語版)によって創設された爵位(男子なき場合に姉妹間に優劣がない女系継承が可能)であるタルボット男爵位・ブラックミアのストレンジ男爵位・ファーニヴァル男爵位は、7代伯に女子が3人あったことから保持者不在(abeyant)になっている。8代伯も襲爵前の1586年から1587年にかけてノーサンバーランド選挙区(英語版)選出の庶民院議員を務めている 8代伯が子供なく死去すると2代伯に遡っての分流であるジョージ・タルボット(英語版)(1567–1630)が9代伯を継承した。9代伯も子供なく死去したため、甥にあたるジョン・タルボット(英語版)(1601–1654)が10代伯を継承した。 その孫である12代伯チャールズ・タルボット(1660–1718)は、名誉革命後の政界でホイッグ党、のちトーリー党の有力政治家として活躍し、1694年にはシュルーズベリー公爵に叙せられたが、子供がなかったため、この公爵位は一代で絶えている。一方シュルーズベリー伯爵位は従兄弟ギルバート・タルボット(1673–1743)に継承された(13代伯)。13代伯以降も男子のない当主が続き、伯父から甥への継承が続いた。 18代伯は、2代伯の孫ジョン・タルボット(英語版)からの分流の第3代タルボット伯爵ヘンリー・チェットウィンド=タルボット(英語版)(1803–1868)が継承したため、以降タルボット伯爵位(及びその従属爵位のインガスター子爵位とタルボット男爵位)も併せて継承するようになった。 以降は2016年現在まで18代伯の直系で続いている。2016年現在の当主は22代シュルーズベリー伯チャールズ・チェットウィンド=タルボット(英語版)(1952-)である。 一族の本邸宅は1924年まではアルトン・タワー(英語版)だったが、それ以降はスタッフォードシャーキングストン(英語版)にあるウェンフィールド・ホールである。紋章に刻まれるモットーは"Prest d'Accomplir"(Ready to accomplish, いつでも成し遂げることができる)。
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