第五部 女神の化身
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 18:07 UTC 版)
「本好きの下剋上」の記事における「第五部 女神の化身」の解説
第五部では、フェルディナンドがいなくなった状態で奮闘するローゼマインの姿が語られる。 粛清が前倒しになり、貴族院では旧ヴェローニカ派の子供たちが名捧げを強要されることになる。神々のご加護を受ける実習でエーレンフェストの学生が多数の神々のご加護を受けたことで、神事の重要性が見直されることになる。そこでダンケルフェルガーと共同研究を行うことになるが、レスティラウトと諍いになりローゼマインと婚約を賭けてダンケルフェルガーと嫁取りディッターを行うことになる。卒業時の奉納舞で起こったアクシデントにより、ディートリンデが次期ツェント候補であると中央神殿が発表してしまう。エーレンフェストに戻ったローゼマインに待ち受けていたものは、上位領地としての地位や立場についていけない領内の貴族の大人たちの姿だった。 王族の要請により貴族院の図書館の古い資料を調べているうちに、ローゼマインこそが最も次期ツェントに近い存在であることが判明し、ジギスヴァルト王子との婚約を強要される。交渉の末、1年の猶予を勝ち取ったローゼマインたちはその間に領内改革を進め引き継ぎを終える。4年生の貴族院で神事を行ったローゼマインは、始まりの庭で出会ったエアヴェルミーンに呼ばれた育成の神アーンヴァックスの力で成長が止まっていた肉体を強制的に成長させられる。これによりローゼマインは本来の年齢に相応しい姿に育つと共に真のグルトリスハイトをも授かるが、その際にフェルディナンドが少年時代にグルトリスハイトを得て本物のツェントの資格を有しており、ユルゲンシュミットの礎を満たして世界を守る役割を背負っていた事実を知る。だが腐敗した王族を嫌っているために自分に反発ばかりして役割を果たそうとしないフェルディナンドにエアヴェルミーンは苛立っており、彼を殺してお前が代わりにそれを果たせと命じられるも拒絶。エーレンフェストに戻ったローゼマインは領内の貴族とともにアーレンスバッハからの侵攻に備える。ディートリンデがフェルディナンドに毒を盛った上でランツェナーヴェと組んで中央に侵攻し、同時にゲオルギーネがエーレンフェストへの侵攻を開始したことを知ったローゼマインは、フェルディナンドを救出するためにダンケルフェルガーの協力を取り付けてアーレンスバッハに逆侵攻をかける。このアーレンスバッハの一連の反逆行動にはユルゲンシュミットの外の世界にあるランツェナーヴェの意思が関わっており、アーレンスバッハは利用されているに過ぎなかった。 ランツェナーヴェと組んでいたアーレンスバッハを打倒し、全ての戦いを終わらせたが、その過程でアーレンスバッハの礎を染めてアウブとなってしまう。また女神メスティオノーラを己の身体に一時的に降臨させ、ユルゲンシュミットの礎を満たすために神々によって身体に莫大な神力が注ぎ込まれた事によって、女神メスティオノーラの化身とも呼ばれるようになる。真のグルトリスハイトを所持し神力をも宿すことで王族より上位の存在となったローゼマインは、もはや神々の求める役割を果たせなくなっていた王族を更迭すると共にエグランティーヌを新しいツェントに選出。ユルゲンシュミットの新体制を構築した。だが人の身では宿す神力に長期間は耐えられず、早く消費してしまわなければ命が無いという危機にも陥る。フェルディナンドと共にこれを解決したローゼマインは、彼と婚約してアーレンスバッハの正式なアウブに就任。自らの領地となったアーレンスバッハをアレキサンドリアと改名して図書館都市建設に邁進。また領地に家族を呼び寄せる事でかつての契約を無効にした彼女は、領主としての政務の傍ら、休みの時には家族の所に出向けるようになりマインであった頃の日々も取り戻した。
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