第五部 空手巌流島編
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 16:09 UTC 版)
「空手バカ一代」の記事における「第五部 空手巌流島編」の解説
謎の東洋人の名は「李青鵬」。かつて倍達が生涯唯一の敗北を喫した香港拳法界の重鎮、陳老人を上回る最強の拳法家であった。この男こそ、「昭和の武蔵を目指す自分にとっての小次郎」であると認識した倍達は一旦帰国し、芦原を呼び戻し、破門を解く代わりに四国へ単身向かい、行きの旅費以外では本部の力に一切頼らず、自力で極真会館四国支部を立ち上げて見せるよう厳命する。四国へ向かった芦原は排他的な地元の他流派の妨害を受けながらも、初めての直弟子「二宮」の協力もあり、小規模ながら遂に四国支部を立ち上げる事に成功する。一方の倍達はニューヨークにて、李青鵬一派と公開他流試合を開催して白黒を付けるところまで持って行く。極真空手側はニューヨーク支部の新弟子トリオ「オリバー」「チャールズ」「ウイリー[要曖昧さ回避]」に、中村忠、大山茂、そして大将として倍達が李と闘う事になったが、チャールズとウイリーが、オリバーが倍達にえこひいきされていると勘違いして反発し、内部に不安を抱えたまま「空手巌流島」の闘いが始まる。だがいざ試合が始まると、カンフー側の選手との体格差を諦めずひたむきに闘うオリバー、不可抗力とはいえオリバーの反則勝ちを主張してもおかしくない状況で、あくまで公正な見方をする倍達の姿勢に「えこひいきではなく、スピードで体格の不利を補えるように特に時間をかけて教えただけ」だと気づいたチャールズ、ウイリーの嫉妬の氷は解け、代わりに炎の極真魂が燃え上がった。オリバーは結局体格差を覆せず、規定回数のダウンを喫したところで一本負けとなるが、闘志の炎を燃やしたチャールズが一方的に相手を叩きのめし、一勝一敗。だが続くウイリーは闘志が空回りしてKO負け。その後中村と茂が連勝して3勝2敗とし、少なくとも数字の上での負けはない状況で倍達と李が激突。試合は李が終始優位に進めるが、倍達が一瞬の判断で李に空中頭突きを見舞いKO勝利となった。だが結果に納得のいかない李は『エド・サリバンショー』に出演していた倍達を急襲。対抗戦では出す途中で倍達の空中頭突きにやられ不発に終わった必殺技「三光」を繰り出すが、その唯一の弱点を見抜いた倍達の咄嗟の行動で再び李はKOされた。「三光」すら破られた李は、担架で運ばれる途中今度は潔く完敗を認め、その後は無二の親友となり、互いに「先生」と呼び合う関係となった。
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