大山茂
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大山 茂(おおやま しげる)
- 大山茂 (空手家) - 国際大山空手道連盟総主。
- 大山茂 (技術者) - 慶應義塾大学卒、ドリームテクノロジーズ株式会社取締役、DTコミュニケーションズ代表取締役。元・日本電信電話株式会社勤務、金沢工業大学大学院東京分校客員教授。
大山茂
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 16:09 UTC 版)
倍達がヨーロッパを転戦して大山空手の普及に努めている間に日本の大山道場に入門していた。帰国して弟子達の稽古を見ていた倍達はすぐに注目し、「かつての有明省吾を思い出させるが、有明が柔ならあれは剛だ」と評価する。自分と同姓である事を知った倍達がまぎらわしいからこれからは茂と呼ぶと前置きしたうえで「きみは空手が好きか?」と聞いたところ、「寸止めルールのダンス空手は好かんであります。実際に相手をぶちのめせる大山空手なら死ぬ程好きであります!!」と吠える。実力は申し分ないが、倍達と道場で会った数日後に刃物を持った数人相手に喧嘩沙汰を起こす。刃物の攻撃は全て交わして相手を全員叩きのめしたが、相手の一人がバットで殴りかかってきたのをわざと正拳で受け止め、バットをへし折った代わりに拳を骨折した。これを聞いた倍達は、「喧嘩好きも有明並みか!」と吐き捨てるが、事件を報告した妻の置八子に、みんな稽古はよくするが、喧嘩沙汰も絶えず、しょっちゅう警察から小言をもらっている事を聞かされ、技のみ教えて心の修行が出来ていなかった事を思い知る。海外支部に指導員を派遣するには、大山空手の心も知らなければ海外でもケンカ空手にされてしまうと危惧し、茂を厳しく諭す。当初は自分からケンカを売ったわけではないし、向こうが悪かったと反発する茂だったが、「では、この大山倍達が相手でも、わたしが悪ければお前はかかってくるのだな?」と詰問され、所詮勝てると思う相手だから叩きのめしていたという現実を自覚させられ、それに気が付いた彼は自分が間違っていた事を悟り、謝罪した。倍達は後に芦原英幸が入門した際に、芦原を「有明省吾同様、野獣の目を持つ男」、中村忠を「澄み切った迫力」とそれぞれ評し、茂の事は「野武士的荒々しさ」と評した。作中の大山門下の高弟の中でも強さと存在感は飛び抜けており、倍達は「空手巌流島編」序盤でのニューヨーク支部での弟子達との組手を見ながら、「東京本部時代、ケンカ十段の芦原ですら(組み手を)いささか敬遠した超弩級の強さはますます凄みを増している」と評し、後のエピソードでは芦原自身との会話で「ケンカ十段の芦原でさえ、彼(茂)だけは苦手とした程の極真会きっての荒武者」と評している。ニューヨークでのカンフーとの対抗戦では副将を務め、勝利した事で少なくとも数字の上では極真空手側の敗けがなくなった状況を作り出し、大将の倍達へ繋いだ。
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