第一次試験車両
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1998年(平成10年)10月、第一次試験車両(GCT01)が製造された。所有は鉄道総合技術研究所(鉄道総研) 11月2日、鉄道総研へ搬入され12月まで構内で試験走行 1999年(平成11年)1月22日 - 1月31日、山陰本線(米子 - 安来)で走行試験(100 km/h) 4月 - 2001年(平成13年)1月、アメリカ合衆国コロラド州にある運輸技術センター(TTCI)プエブロ実験線で、標準軌での高速耐久試験を実施。最高速度246 km/h、累積走行距離600,000 km、軌間変換回数2000回を達成 2001年(平成13年)11月、日豊本線で基本走行試験 12月 - 2002年(平成14年)1月、新下関保守基地で軌間変換試験 2002年(平成14年)2月、日豊本線で基本走行試験 7月 - 9月、新下関保守基地で軌間変換試験 10月 - 11月、日豊本線(西小倉 - 新田原、別府 - 佐伯)で在来線の速度向上試験(130 km/hを達成) 2003年(平成15年)5月 - 6月、予讃線で走行試験 2004年(平成16年)8月23日 - 10月28日、山陽新幹線で新幹線での走行試験、新山口 - 新下関間を15回に渡って走行(最高速度210 km/hまでを試験) 2006年(平成18年)までに試験が終了し、JR九州小倉工場内に留置されていたが、2007年(平成19年)4月以降はJR四国多度津工場内に移動。その後も留置されていたが、2013年(平成25年)7月23日から解体が始まった。 第一次試験車両はGCT01-1、GCT01-2、GCT01-3の3両編成。走行試験では新幹線区間でも200 km/hまでしか出せず、車輪が揺れる問題もあった。 この車両の試験にともない、新下関駅構内に直流1,500 V - 交流25 kV(60 Hz)のデッドセクションと軌間可変装置が設置された。また、GCT01は車籍を持っておらず、保守用のモーターカーと同じ扱いとなるため、試験時には線路閉鎖の必要があった。
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