竣工後の第二~四次改装
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/03 01:50 UTC 版)
「プロヴァンス級戦艦」の記事における「竣工後の第二~四次改装」の解説
続く1923年~1929年にかけて第二次近代化改装を行った。前部マストの頂上部に円筒形の装甲指揮所を設け、最上部に基線長4.57m・タイプC型二連測距儀を中心に、射撃指揮装置を国産のローラン・パスキエル式主砲・副砲兼用型射撃指揮装置に更新した。また、この頃に主砲弾を1912年型から重量化砲弾とした1924年型に更新し、575kgの重量弾となった。 更に1931~1932年の第三次改装で改装内容は攻防走全ての面に及んだ。主砲塔の仰角を23度へ引き上げて更なる射程距離の延伸を計り、射程を26,600mに伸ばした。主缶の一部を重油専焼缶に更新されたが、主缶全てが重油専焼缶に更新されるのは1934年の第四次改装になってからで最大出力は29,000hpから43,000hpへと増加し速力も20ノットから23.7ノットへと増加した。この時に艦載艇揚収クレーンを大型化して水上機を吊り上げやすくした。この改装で対空兵装も強化され、プロヴァンスとブルターニュは新開発の「1927年型 75mm(50口径)高角砲」を採用し、これを3番主砲塔の側面の甲板上に片舷4基ずつ計8基を搭載、それと近接対空用に「1929年型 13.2mm(76口径)機銃」を4連装砲架で3基が搭載された。なお、ロレーヌのみ高角砲は新型艦のテストとして「1930年型 10cm(45口径)高角砲」を採用していた。これを連装砲架で片舷2基ずつ計4基を水上機格納庫の側面に配置した。
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