竣工後の小規模改装
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 05:40 UTC 版)
1921年に主砲の仰角を25度から30度へ引き上げて長距離砲戦能力を向上させ、1924年に主砲塔測距儀を基線長6mから8mの物に更新して測距能力を高めた。同時に前部艦橋と周辺の改装が行われ、指揮所・見張り所等の多数のプラットフォームが追加された、前檣上部に方位盤照準装置を装備すると共に前後マスト上に統一射撃のための射撃用示教盤(レンジクロック)を装備した。 前部マストは多層化し、信号桁は延長され、伊勢は「くの字」型だが日向は直線型であった。航海艦橋・昼戦艦橋・夜戦艦橋のクローズド化、前後三脚檣構造の両舷部にあった7.6cm単装高角砲は新型の「八九式 12.7cm(40口径)高角砲」に更新され、装備位置は同一で連装砲架で4基が配置され、これに伴い前部マストに九一式高射射撃装置2基が装備された。更に近接戦闘用に毘式 4cm(39口径)連装機関砲2基を装備した。発射指揮所・探照灯追尾指揮装置等の各種砲戦施設は後の改装でも増備した。 また、排煙逆流による煙害防止のために扶桑型と同様に1番煙突にスプーン状の煤煙避けが取り付けられた。また、この頃に1番・6番主砲塔を除く4基に砲塔測距儀が装備された。5番砲塔上部には水上機が搭載された。 1926年~1928年にかけて更に前部艦橋を櫓檣形式への改造と、艦載機を1機から2機へと増やす改造を行った。
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