竣工後の変化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/01 23:48 UTC 版)
1972年度には新栃木変電所への引き込み線が追加工事された。 昇圧の予定は当初計画より変化が見られる。『動力』1971年7月号によると、双葉開閉所に設置される福島昇圧変電所(仮称)は1973年度から1974年度に建設を予定していた。『電気新聞』によると、1973年1月頃の予定では福島幹線の昇圧予定は1973年度末とされていた。1973年6月時点でも同年12月と明示されたが、新福島変電所に設置する単機容量100万kVAの変圧器の搬入が地元の原子力発電反対派に阻止されたため、最初の1基を搬入したのが1974年7月となり、昇圧工事は遅延した。 上述の事情から、1974年春の予定では1975年2月に延期された昇圧は、変圧器搬入開始後、社報『とうでん』1974年10月号では当線、および福島東幹線の50万V昇圧、及び上記新福島変電所の新設は1975年とされ、更に遅らされた。1975年に入ると新福島変電所の設備も据付工事が終わり50万V昇圧に向けた各種試験、通産省による官庁検査が進められていた。1975年4月下旬には送電を一旦停止し、ゴールデンウィークを利用して昇圧関連試験を実施した。主な試験内容は初加圧試験、変圧器励磁試験、変電所耐圧試験、リレー・遮断器の動作テストなどであった。そして、5月17日夕方、官庁検査を終了、50万Vでの送電を開始した。東京電力管内では房総線、新袖ヶ浦線に続く3番目、日本全国では4番目の運転開始であった。
※この「竣工後の変化」の解説は、「福島幹線」の解説の一部です。
「竣工後の変化」を含む「福島幹線」の記事については、「福島幹線」の概要を参照ください。
- 竣工後の変化のページへのリンク