相良家と酒田家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 19:51 UTC 版)
「花嫁衣裳は誰が着る」の記事における「相良家と酒田家」の解説
相良 源造 演 - 名古屋章 千代の母・雪村志津の兄で、みさ子の父。ホテル「きらく」を経営し、佐渡では酒田家に次ぐ資産家とされる。心優しく真面目な性格で志津の忘れ形見として相良家で唯一千代を気に掛けている存在だが、婿養子という立場上、妻と娘に対して強い態度に出られずにいる。秀子とは違い、夫婦でみさ子を甘やかしてきたせいでわがままに育ったことに親として責任を感じている。千代が上京した後、東京でデザイナーの夢を追わせるべきか佑介と結婚させて佐渡に連れ戻すべきか思い悩む。 相良 秀子 演 - 原知佐子 みさ子の母でホテル「きらく」の女将。みさ子を“ちゃん”付けで呼んだり、娘からの様々な頼まれごとのほとんどを引き受けるぐらい溺愛している。性格はみさ子に対してことごとく甘い一方、千代に対してはややきつい面が見られ、父親の素性が不明の上自分に懐かない彼女を憎悪し辛く当たる。娘の足を不自由にしたとして子供の頃から千代をホテルの使用人として扱い、問題が起これば彼女の仕業と決めつけて人前でのビンタも辞さない。他にも性格では体面を気にしており外ヅラが良く損得勘定で行動することも多い。将来は彼女を「きらく」の使用人としてこき使おうと考えており東京から連れ戻そうとする。しかし後に自身の思いを打ち明け、千代と和解する。 酒田 兵衛(ひょうえ) 演 - 織本順吉 佑介の父。佐渡一番の大網元、酒田家当主。酒田漁業や酒田商事などのいくつかの会社を経営しており、相良家とは資産家同士で良好な関係を築いている。会社経営の大変さを身にしみており、佑介に跡継ぎとしての心構えを伝え、本作中盤で当主を息子に譲る。しかしその後藤堂に会社を乗っ取られそうになりスエとの相談の結果「佑介には時期尚早」と再び当主に復帰し、会社を立て直しをはかる。自身が復帰したことで藤堂が「海千山千の酒田兵衛が相手では」と会社乗っ取りを諦める程の凄腕。千代に対しては意外と優しく、スエのような厳しい態度はあまり取らない。 酒田 スエ 演 - 初井言榮 兵衛の母親、佑介の祖母。幼い頃に母親を亡くした佑介を大変にかわいがり、母代わりに育ててきた。厳格で何よりも一番に酒田家の名誉を重んじ、家訓から一応は酒田家当主を立てるが、佑介はおろか兵衛でさえも逆らえない事実上一番の権力者でもある。相良夫妻など地元の人からは“ご隠居様”と呼ばれ、気の強い秀子ですら敵わない人物。誰よりも冷静沈着な判断で「千代に死ぬまで償いをさせるよりもこちらで失うもののほうが大きい」と言ってみたり、かわいいはずの孫の佑介にも「経営者としての器量がない」と経営者失格の烙印を押したりする。自分の気持ちを押し殺してでも世間体を大事にする一面を持つ。 冒頭で相良家を家出し父親の素性が分からない千代のことを快く思わず、後日彼女が好意を寄せる光のことを知って「あの流行歌手」と呼んで嫌うようになる。佑介の嫁となる予定の彼女に花嫁修業と称して厳しく指導する。千代の度重なる失態(直前の逃避行など)で彼女に対しては更に強硬な態度になっていく。佑介の死に対して誰よりも一番悲しむが、孫の死後も献身的に自分に尽くす千代に感銘し、解放する。
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