白地松鶴亀草花文繡箔肩裾小袖
主名称: | 白地松鶴亀草花文繡箔肩裾小袖 |
指定番号: | 2554 |
枝番: | 00 |
指定年月日: | 1994.06.28(平成6.06.28) |
国宝重文区分: | 重要文化財 |
部門・種別: | 工芸品 |
ト書: | 背裏に天正十一年の墨書銘がある |
員数: | 1領 |
時代区分: | 桃山 |
年代: | |
検索年代: | |
解説文: | 丈が短く童子用と考えられ、その形態は身幅が広いわりには袖幅が狭く、立褄【たてづま】も短く、袂【たもと】の丸みは隅を折り畳んで糸で括っている。また表裏共白練緯【ねりぬき】地の袷【あわせ】仕立てで、表には、肩の前後および前裾を洲浜形に画し、四季の草花や松竹梅鶴亀などを多彩な色糸で刺繍して、隙間には金銀箔を押した繍箔の肩裾小袖である。 文様の配置は、四季草花と常磐【ときわ】文様が左右の片身替りとなっており、その繍技は裏抜きの渡繍【わたしぬい】によりおおらかで柔らかく、配色は紅がちな明るさを示すなど、形態を含めて総体に桃山時代の小袖類に共通する特色が豊かである。 なお背裏には左記の墨書銘があって、この小袖が寺に寄進された後に法会にともなう稚児の装束として転用されたという経緯、その時期(天正十一年・一五八三)が明記されており、この種の小袖類の数少ない基準作となっている。 (銘文) 御舎利堂打敷方ヨリ□【(本)】供倉衞買得本供養法衆児之絹 天正十一年〈癸/未〉卯月 日 本供沙汰人〈正應/訓英〉 形態や用途・意匠・繍技とも桃山前期小袖の諸特徴が如実に認められ、かつ極めて希少な生な仕立ての童子用小袖、さらに作期がほぼ明らかな繍箔の基準資料としても重要な存在である。 |
工芸品: | 甲冑金具 男山蒔絵硯箱 白地二重蔓牡丹文金襴九条袈裟 白地松鶴亀草花文繡箔肩裾小袖 白地竹文辻ヶ花染小袖 白地若松模様辻が花染胴服 白地葵紋紫腰替辻が花染小袖 |
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