打敷とは? わかりやすく解説

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うち‐しき【打(ち)敷(き)】

読み方:うちしき

菓子などを器に盛るときに敷く白紙

調度などの下に敷く布。

「さし油するに、灯台の—を踏み立てるに」〈一〇八〉

仏具などの敷物

金入りの鳳凰小袖は—、花車の縫ひの袷(あはせ)は天蓋、幡(はた)にして」〈浮・織留・一〉


うちしき 【打敷】

仏前を飾るためにかけたりする金襴・緞子などの布。

打敷

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/08 10:03 UTC 版)

打敷(うちしき)とは、仏教寺院や仏壇に置かれる卓[1]の天板[2]の下にはさむ敷物荘厳具の一種。

元々は、釈尊の座る高座の上に敷かれていたもので、後に仏像の前の卓の上に敷かれるようになったのが起源とされる。打敷の「打」には「張る」という意味があり、卓上に張り敷くことを意味する。内敷とも書き、打布内布ともいう。

安価なものは、人絹製・機械刺繍のものから、高価なものは、正絹製・手刺繍のものがあり、西陣織など伝統工芸品となると非常に高価[3]

打敷の寸法は、仏壇の大きさで「卓」の大きさが概ね決まり、打敷もそれに対応する。共に代で表示される[4]

使用方法

  • 平時は、打敷を掛ける事はしない。法要彼岸お盆正月、祥月命日などの仏事の際に、卓に掛け荘厳する。
    • 中陰中は、白無地の打敷[5]を用いる。あらかじめ、この打敷を用意しておくことが望ましい。用意できなかった場合は、通常の打敷を裏返して白い面を表にして代用[6]することも多い。
  • 季節により冬用と夏用とに、使い分けるのが望ましい。
    • 9月中旬(彼岸入り)から5月ごろまで、冬用を用いる。
    • 6月から9月上旬(彼岸入りの前)までは、夏用(の打敷)を用いるのが望ましい。

形状

  • 逆三角形の打敷は、主に浄土真宗で用いられる。「三角打敷」ともいう。
    • 卓の幅に対して同寸ではなく、左右に垂れる幅の打敷を用いるのが正式。大型の卓用の打敷は、「三方仕立」と呼ばれるものがあり、寺院用と同じく左右に垂らした部分にも刺繍が入る。
    • 浄土真宗の場合、紋入りの打敷を用いる場合は、宗紋[7]が刺繍されたものを用いるのが望ましい。寺院の場合は、寺紋を用いる場合もある。
  • 四角形の打敷は、浄土真宗以外の宗旨で用いられる。
    • 卓の幅と同寸の打敷を用いる。

脚注

  1. ^ 「上卓」や「前卓」など。
  2. ^ 下須板・下水板(げすいた)とも。
  3. ^ 素材・製法により、価格は1,000〜数百万円まで幅広い。
  4. ^ 名古屋寸法と京寸法がある。
  5. ^ 「忌中打敷」とも。
  6. ^ 難点として、冬用では縁に表の生地の色が見えてしまい、夏用では表の刺繍が透けてしまう。
  7. ^ 宗紋 - 本願寺派・下り藤など。大谷派、八藤紋、抱牡丹紋。高田派、五七の桐紋など。佛光寺派は、下り藤紋。興正派は、抱牡丹紋(各派の宗紋は、同名の紋であっても細部が異なるので注意が必要)。

打敷

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/13 05:12 UTC 版)

勤行 (真宗大谷派)」の記事における「打敷」の解説

「冬」は冬用打敷、「夏」は夏用打敷。「○」は、6月から秋彼岸前までは夏打敷を用いる。

※この「打敷」の解説は、「勤行 (真宗大谷派)」の解説の一部です。
「打敷」を含む「勤行 (真宗大谷派)」の記事については、「勤行 (真宗大谷派)」の概要を参照ください。

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