発症について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 00:56 UTC 版)
発症者は、(1)精神的な不安、強いストレスを抱えている者、(2)雛見沢から離れた者、以上の2種類に大別される。(1)は不安やストレスが大きいほど、(2)は雛見沢から離れた距離・時間が大きいほどに発症確率が上がる。(1)を原因とする場合は比較的容易に発症するが、(2)による発症は非常に稀である(『祭囃し編』における『鬼隠し編』についての言及)。また、女王感染者という特別な感染者がいるとされている。発症の段階から入江機関によってL1からL5+(L5のみ、−と+の二段階に分けられている)まで分類されている。 女王感染者は、通常の感染者の上位に位置する特別な感染者であり、古手家の直系が該当する。それは出産時に継承される。昭和58年当時の女王感染者は古手梨花である。女王感染者は雛見沢から離れることが出来ないとされる。通常感染者は、女王感染者の近くにいることによって、症状が緩和される。また、雛見沢症候群の感染者が雛見沢から離れると発症する理由も女王感染者から離れることによると考えられる。女王感染者が死亡した場合、通常感染者は48時間以内にL5−やL5+(末期症状)に陥ると高野一二三は仮設を立て、鷹野三四が緊急マニュアル34号(入江機関以外の者からは、「三四号文書」とも称される)を作成した。その内容とは、女王感染者が死に至ってから、通常感染者が末期症状に陥るまでの48時間の間に、雛見沢症候群に感染しているとされる雛見沢地区の住人を雛見沢分校の密閉された教室に集め、化学装備を身に着けた自衛官により鷹野の合図でその教室内に投擲型化学兵器(グレネードのようなもので、名称は不明)を投げ入れ対象者を殺害するものである。もし教室外に逃亡しようとする者がいれば、短機関銃により銃撃し射殺する。射殺された者は、行方不明者扱いとなり、これに刑事の大石などは喰い付くことになる。これを鷹野は滅菌作戦と名付けている。 『祟殺し編』、『暇潰し編』、『罪滅し編』に於て雛見沢大災害が発生する。作中では政府により「火山性ガスの突如とした流出により村民のほとんどが死亡した」と発表されるが、実際は入江機関が実行した緊急マニュアル34号に係る作戦を政府が隠蔽するために作り上げられたものである。そのため、雛見沢分校へと誘導されなかった『祟殺し編』の前原圭一と『厄醒し編』の北条沙都子は、其々唯一の生存者として自衛隊に保護され、前原圭一は県内の総合病院に、北条沙都子は雛見沢地区の病院に搬送された。しかし、北条沙都子はその後急性心不全で死亡してしまう。『綿流し編』と『目明し編』では、古手梨花が自死してもなお住民は末期症状に至らなかったため、この説が覆され、作戦は実行に移せなかった。 治療しなかった場合のL3発症から致死までは二週間から一か月である。(前原圭一(『鬼隠し編』)は6月8,9日発症で25日死亡、園崎詩音(『綿流し編』、『目明し編』)は6月上旬に発症し28日転落死、ただしこの時すでにL5発症)。
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