発症までの時間による分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/07 09:18 UTC 版)
急性中毒 - 強力な毒物の摂取や食中毒、または大量・過剰の摂取により、急速に疾病状態が生じるもの。劇物であっても毒物のおおよそ10倍の量の摂取で急性中毒に至る。通常の物質であっても過剰かつ大量の摂取で中毒に至る可能性がある。(食塩中毒、水中毒など。) 慢性中毒 - 少量ずつの摂取が長期間におよんだ結果、体内に化学物質が貯留することで疾病状態に至るもの。この場合駐留した物質は毒物や劇物とは限らない。 毒物には摂取後すみやかに効果が現れるものもあるが、長い時間がたってからでなければ効果が現れないものもある。たとえばシアン化ナトリウムやサリンなどは、摂取・暴露後にすぐ症状が現れ、量によっては数分以内に死亡する。一方、ドクツルタケの毒素アマニチンや解熱剤アセトアミノフェンなどでは、食後数時間以上たたないと下痢などの諸症状が現れず、それらの初期症状を乗り切ったあともしばらくたたなければ致死的な症状が発現しない。また、パラコートやアマニチンのように、激しい初期症状が治まったあとしばらくして多臓器不全となるような2段階の症状が現れるタイプの毒物もある。
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