発症までの過程
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/12 12:13 UTC 版)
生体での微生物の増殖 宿主と寄生体の共存が崩れ、力関係は宿主<寄生体となる。宿主はその微生物を排除・増殖しようと試みたりするものの、抑えることができなくなった状態である。 生体での発症 病原体による感染が成立、すなわち生体内で安定な増殖を起こしても、必ずしも発病するとは限らない。増殖した微生物のうち宿主にとって病原性(英:virulence)のあるものとないものに分かれており、病原性のあるものによって発症する。発症は宿主と寄生体側の両方の作用によって宿主に何らかの病状をもたらした場合をいう。宿主に病状が出ているため、一般的に感染症として定義される。または、医学用語で顕性感染ともいう。一方、感染は成立しているが、発症しない状態は不顕性感染と呼ばれる。詳細は項目に譲ることとする。 生体の免疫能力が不十分であり、寄生体が宿主の組織を破壊したり、宿主の機能に障害を与える。 宿主が寄生体の増殖を抑えたり寄生体を排除する仕組み(一般には免疫と呼ばれている)によって、宿主に何らかの病状をもたらす。
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