癌再発で再入院直前、自ら異例の告白記者会見
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 03:29 UTC 版)
「逸見政孝」の記事における「癌再発で再入院直前、自ら異例の告白記者会見」の解説
同年9月6日午後3時、当時の日本テレビ麹町本社内2階の大型ホールで緊急記者会見を行い、各局のワイドショーで生中継された。冒頭のコメントでこう述べた。 「こういう形での記者会見は賛否あると思いますが、私が入院してから事務所を通じてのコメントを出しますと、真意が伝わらなかったり、あるいは誤解を生じてもいけませんので、私の口から伝えることによって、皆さんに集まって頂きました。最初に皆さんにお詫びをしなければいけないのですが、今年の1月から2月にかけて私が入院いたしまして、手術そして退院した時に、やはり集まって頂きました。その時に私が発表した病名は大変申しわけなかったのですが、嘘の病名を発表致しました。これはなぜかと言いますと、当時、本当のことを言うことによって、迷惑がかかる人が大変に多かったということがありまして、私自身本当に心苦しかったんですけれども、いずれ折を見て、本当のことを言うことができるときには、それを言おうという風に思っておりました。そして、その時にあえて嘘をついたのですが、その嘘は、許される嘘だと思ってつきました。ただ、こういう形で本当のことを申し上げなければならない事態になったことは、私は全く予想もしなかったことですし、非常に残念であります。今回は、嘘をつくことによって、迷惑かける方々が非常に多いということで、本当のことを申し上げます。私が今、侵されている病気の名前、病名は、癌です」 この会見で、自ら進行胃癌(スキルス胃癌)であることを、初めて公の場で告白した。そして、これから癌闘病生活を送ることを述べた逸見は、記者から闘病に挑む心境を尋ねられ「やはり自分にとって一番難しいことですが、仕事のことを忘れることでしょうかね。なるべくそうして闘いに行ってきます」と述べた。会見の最後の方では、「もう一回、いいかたちで生還しましたというふうに言えればいいなと思っています……どうもありがとうございました」と復帰に懸ける闘病への意気込みを語った。記者会見を終えると古巣のフジテレビアナウンス部を訪れ、挨拶や治療への覚悟、会見に至るまでのいきさつを語った。 翌9月7日から全ての仕事を休止。この会見が入院後に放送された収録済みの番組を除くと公の場に見せた最後の姿であり、結果的には9月4日に収録した『いつみても波瀾万丈』(ゲスト:蔵間竜也)が、当時のレギュラーでは最後の仕事となった。東京女子医科大学病院に入院しての本格的な闘病生活に入り、9月16日に13時間にも及ぶ大手術を受けた。 手術後は歩行訓練を行ったり、お粥などの流動食から、好物のたこ焼きを食べるなど、経過は良好だった。10月1日にはかつてキャスターを務めた『FNNスーパータイム』スタッフ宛にメッセージを送り、安藤優子が読み上げた。10月8日に太郎が留学先のボストンより一時帰国すると、病室を訪れた様子が週刊誌等のメディアで報道され、回復ぶりがアピールされた。
※この「癌再発で再入院直前、自ら異例の告白記者会見」の解説は、「逸見政孝」の解説の一部です。
「癌再発で再入院直前、自ら異例の告白記者会見」を含む「逸見政孝」の記事については、「逸見政孝」の概要を参照ください。
- 癌再発で再入院直前、自ら異例の告白記者会見のページへのリンク