癌ウイルス療法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/19 15:25 UTC 版)
癌ウイルス療法は新しいアイデアではない。1950年中盤に、癌とは無関係のウイルス感染を併発した癌患者やワクチン接種直後の癌患者で、癌の改善が見られた。これはウイルス感染に反応して体内でインターフェロンと腫瘍壊死因子が産生された事による。腫瘍溶解性ウイルスはそれとは異なり、癌細胞に直接感染して細胞融解を引き起こす。また抗腫瘍免疫反応を惹起する。 1940年代から1950年代、腫瘍治療にウイルスを用いる方法が動物モデルで研究された。同時期にヒトでの早期臨床試験が開始された。技術的な理由から研究は遅れていたが、ウイルスの治療的取り扱い法が判明してきた事から研究が加速してきている。
※この「癌ウイルス療法」の解説は、「ウイルス療法」の解説の一部です。
「癌ウイルス療法」を含む「ウイルス療法」の記事については、「ウイルス療法」の概要を参照ください。
- 癌ウイルス療法のページへのリンク