病気療養・死去
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2008年8月に体調不良を訴えたことから精密検査を受け、16日に入院、19日に手術を受けた。自身のメールマガジン『川上とも子のうさぎのみみたぶ通信』では「手術は無事終わった」と報告したが、実際には手術の時点ですでに進行がんであり、そのまま病気療養のため休業。メールマガジンも2008年10月に配信を休止し、その後は2009年2月21日のテアトル新宿での『少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録』上映時のトークショーで幾原邦彦が川上からのメッセージを紹介した例、『キネマ旬報』2009年3月下旬号での佐藤順一のインタビュー記事で川上が病気療養中であることを紹介した例、2011年5月27日(26日深夜)のNHK-FM『とことんアニソンクラシックス』で『少女革命ウテナ』のオープニングテーマ曲「輪舞-revolution」を放送した際に案内役の緒方恵美が「言葉に詰まっちゃった」と前置きしつつ川上が療養中であることを紹介した例などを除いて、川上の病気について公に言及される機会も少なく、具体的な病状が一般に伝えられる機会もなかった。 手術後は、自宅療養と入院による治療を繰り返しつつも、後述するように複数の作品に出演。しかし、2011年6月に入り容体が急変。6月9日に東京都内の病院で死去したことが所属事務所、ぷろだくしょんバオバブの公式ブログにより発表された。満41歳没。報道では病名が卵巣がんであったことが報じられている。喪主は母が務めた。生涯独身だった。 東京カテドラル聖マリア大聖堂で通夜が13日に、告別式が14日に行われた。前述の幾原邦彦や、川上が子供のころからファンで、川上を紹介したテレビ番組にもゲスト出演した水島裕のほか、桐朋短大での同期(25期)の清水直子・朴璐美、所属事務所でも養成所(バオバブ学園)でも後輩だった船木まひと、長期にわたる共演を通じ親交があった千葉進歩・西村ちなみ、デビュー時期が近く、デビュー当初からたびたび共演し、『ケロロ軍曹』や『BLEACH』で川上の代役を務めた桑島法子、同じく『ポケットモンスター ダイヤモンド&パール』で代役を務めたゆきのさつき、レーシングカートチーム「ロボットレーシング」のチームメイトでもあった水樹奈々など、数多くの声優や関係者がブログやTwitterなどで川上の死を悼むメッセージを公表した。 2011年10月9日放送の『ポケモンスマッシュ!』第52回の「ポケモンライブラリー」では、川上がゲスト主役のカズチ役を演じた『ポケットモンスター アドバンスジェネレーション』第38話「プラスルとマイナン! 山の灯台!!」が再放送された。遺作となった2011年11月18日発売のOVA『技の旅人』の本編最後(エンディングの直前)に、「IN MEMORY OF TOMOKO KAWAKAMI」とメッセージが表示されている。 2012年3月2日に発表された第六回声優アワードでは、「表彰すべき特別な活動」に対する賞として声優アワード特別賞を受賞した。
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