病気腎移植
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腎臓にできたがんなどの治療のために、腎臓を摘出する場合がある。その際に摘出された腎臓は捨てられる。その捨てるはずの腎臓について、がんの部分を取り除く処置をするなどし、移植を必要とする別の患者に移植することを、病気腎移植(びょうきじんいしょく)あるいは、修復腎移植(しゅうふくじんいしょく)という。修復腎移植は、厚生労働省に先進医療として認められておらず臨床研究の段階であり、実施された症例数は少ない。
- ^ 臓器移植ファクトブック2007 日本移植学会広報委員会編
- ^ 厚労省部会 病気腎移植の先進医療、条件付き承認 日本経済新聞 2017年10月19日
- ^ “病気腎移植、先進医療に…厚労省が官報告示”. yomiDr. / ヨミドクター(読売新聞). 読売新聞 (2019年2月5日). 2019年2月5日閲覧。
- ^ “官報平成31年1月31日版 号外第19号”. 独立行政法人国立印刷局. p. 91 (2019年1月31日). 2019年2月5日閲覧。
- ^ a b Nicol DL et.al, Kidneys from patients with small renal tumours: a novel source of kidneys for transplantation., BJU Int. 102(2):188-92(2008)
- ^ 移植の事前説明なし ドナー女性が証言,四国新聞社,2006.11.12[1]
- ^ 日本消化器病学会雑誌98巻P206-213(2001年) 肝疾患における肝炎ウイルスマーカーの選択基準(3版)
- ^ Cavallari A et.al, Fatal necrotizing pancreatitis caused by hepatitis B virus infection in a liver transplant recipient., J Hepatol. 1995 Jun;22(6):685-90
- ^ 同様な事例として、2013年11月末に報道されたエイズウイルス(HIV)に感染した献血者の血液が患者2人に輸血された事例がある。2人の患者のうち60代男性の患者には感染が確認されている一方で、80代女性は複数の血液検査の結果、感染していないことが判明した。 もう1人の輸血患者はHIV感染なし 献血問題 - ニュース - アピタル(医療・健康)
- ^ a b c 病腎移植に関する学会声明(日本移植学会、日本泌尿器科学会、日本透析医学会、日本臨床腎移植学会)
- ^ ネフローゼ症候群を呈するドナーからの生体腎移植に関する意見書,日本腎臓学会
- ^ 腎臓摘出必要なかった/立ち会った外科医証言,四国新聞社,2006.11.08[2]
- ^ 誤診で腎臓摘出、元患者が備前市を賠償提訴 岡山地裁 朝日新聞 2010年2月6日
- ^ 病気腎移植損賠訴訟:原告の請求棄却−−松山地裁判決 毎日新聞 2014年10月28日
- 1 病気腎移植とは
- 2 病気腎移植の概要
- 3 フィクション
病気腎移植問題
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2006年、宇和島徳洲会病院において臓器売買事件(宇和島臓器売買事件)が発覚した。その調査の過程で臓器売買事件の手術の執刀を行っていた徳州会病院泌尿器科部長である医師万波誠が病気腎移植を行っていたことを明らかにした。この病気腎移植については、当初摘出の必要のなかった患者の腎臓を摘出した、万波が独断で実験的な医療を行い患者を危険にさらしたなど強い批判が起きたが、一方で病気腎移植が臓器不足の現状を変える可能性を持つなどといった擁護論もあった。
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