環境アセスメント士の業務
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/20 14:56 UTC 版)
「環境アセスメント士」の記事における「環境アセスメント士の業務」の解説
「環境アセスメント士」は、戦略的環境アセスメント(SEA)を含めた環境アセスメント実務者の資格であり、環境アセスメントに係る計画、調査、予測及び評価の実施、環境保全措置の検討、環境影響評価図書の作成、環境アセスメントの制度、手続き等の実務について、専門的な技術・技能を有し、倫理観をもってその実務を的確に行えることを資格要件としている。 このように、環境アセスメント士は、環境影響評価法や都道府県等で定める環境影響評価条例等に基づいて行われる環境影響評価図書の作成等に携わることとなるため、専門とする分野についての高度な知識が求められるとともに、法制度や手続き、合意形成等広範な知識と能力を必要とし、さらには、事業者と地域住民、学識経験者等に的確に対応できるコミュニケーション能力、マネジメント能力が不可欠である。また、公共性の高い事業に係ることから高い技術者倫理も必要である。 さらには、それだけの高い能力を持つ資格者であることから、近年では環境アセスメント実務にとどまらず、法令アセス対象外事業における自主的なアセスの実施や環境計画の立案等、広く環境に関連する様々な業務の担い手として社会から期待されている。 2016年には、環境アセスメント士は「公共工事に関する調査及び設計等の品質確保に資する技術者資格登録規程」(平成26年国土交通省告示第1107号)に基づく「技術者資格」に登録された。この制度は、民間事業者等が付与する「技術者資格」を国土交通省が登録し、社会資本に関する調査・設計等の発注業務で活用する取り組みであり、環境アセスメント士は建設環境分野の調査業務の管理技術者資格として登録されている。
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