現代棋界の動向
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 09:29 UTC 版)
詳細は「将棋界」、「棋士 (将棋)」、「女流棋士 (将棋)」、「棋戦 (将棋)」、「将棋のアマチュア棋戦」、および「コンピュータ将棋」を参照 連盟結成以降の詳細は各記事に譲るが、1935年の名人戦を皮切りに8つのタイトル戦を含む10以上の棋戦が開催されている(2018年現在)。また、女性のプロ(女流棋士)も誕生し、1974年には最初の女流棋戦である女流名人位戦(現・女流名人戦)が開始され、2018年現在、6つのタイトル戦と1つの公式棋戦が行われている。この期間に定跡が整備され、特にプロレベルの序盤は高度に精密化された。将棋自身も賭博の対象から純粋なマインドスポーツへと変化している。プロの発展とともに、将棋のアマチュア棋戦も整備され、日本全国からアマチュアの強豪選手が集まる大会が年間に数回開催されている。 また、コンピュータプログラムを利用した将棋の研究、特にコンピュータに着手を計算させる研究は、世界的に見るとチェスのそれの後を追うようにして、日本において1960年代にその萌芽があり、21世紀にはプロとの現実的な対局が考慮されるに至った(詳細はコンピュータ将棋の記事を参照)。2008年5月には、この年に開催された第18回世界コンピュータ将棋選手権での優勝・準優勝将棋ソフトがそれぞれトップクラスのアマチュア棋士に完勝。更に、2013年以降は将棋電王戦においてプログラムが現役A級棋士を含む上位棋士を次々に破っており、現在のコンピュータ将棋の実力はプロでも上位に入るレベルに達しているとされている。公式棋戦においてアマチュアトップや奨励会員とプロの実力下位者の対局が年間複数回指され、前者が後者を破ることも珍しくないことから、奨励会員・アマチュアトップもすでにプロ下位者の実力に達しているともされる。 インターネット上で指せる将棋、いわゆるネット将棋も1990年代から発展してきており、将棋倶楽部24・ 81Dojoや、Twitterと連動したshogitterなどがある。 また、2012年の主要タイトル戦の全勝負をインターネットでトッププロによる解説を交えて生配信するなど、幅広い層へのアピールやファンの獲得にも積極的に取り組んでいる。
※この「現代棋界の動向」の解説は、「将棋」の解説の一部です。
「現代棋界の動向」を含む「将棋」の記事については、「将棋」の概要を参照ください。
- 現代棋界の動向のページへのリンク