現代和風建築
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/04 22:24 UTC 版)
「トラディショナル・サクセション・アーキテクチャ」の記事における「現代和風建築」の解説
前述の京都迎賓館のコンセプトは「現代和風」だが、日本では公共建築物以外に民間の商業施設や企業社屋さらに個人邸宅に至るまで自発的な取り組みとして「和風モダン建築」(揶揄的に「なんちゃって和風建築」とも)を採り入れている光景が各地で見られる。2020年東京オリンピックに向け建て替えられる国立競技場は、隈研吾と大成建設などによるA案に決まったが、伊東豊雄らによるB案ともども「杜のスタジアム」をコンセンプトに木材も併用し、日本スポーツ振興センターが示した「我が国の気候・風土・伝統を現代的に表現する」という考え方を反映しており、「寺院を連想させる」と海外から高評価を得ている。 特に京都は古都保存法や歴史まちづくり法の適用もうけ、厳しい景観条例が敷かれ景観工学的に注目されており、文化財保護法の重要文化的景観(左京区岡崎)では文教地区景観として岡崎公園が含まれ、その中には国内におけるトラディショナル・サクセション・アーキテクチャの先駆けともいえる京都市美術館などがある。さらに京都市上質宿泊施設誘致制度 の制定により、外観に和のテイストを採用することで景観規制地区への宿泊施設の新築を容認するようになった。 京都の現代和風建築 京都市美術館(帝冠様式) 同志社女子大学(仏堂戴冠) 京都府立鴨沂高等学校(切妻造風) 京都市国際交流会館(入母屋造風) 京都商工会議所(京町家の格子を意匠) 嵯峨嵐山駅(白壁風仕立て) 南座(唐造風) 弥栄会館(楼閣風) ウェスティン都ホテル佳水園(寝殿造風) イオンモール京都桂川(桂離宮がモチーフ) スタバ三条大橋店の鉄骨構造納涼床 ローソン八坂神社前店(格子と犬矢来を設置) 西利本店(和風を近未来感化) 京都銀行西七条支店(京都デザイン大賞2015受賞) マンション化した祇園祭会所(黒主山) 和風外観の新築邸宅(まちなかこだわり住宅認証)
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