独立事象のもの
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 06:30 UTC 版)
「ベッティングシステム」の記事における「独立事象のもの」の解説
ルーレット、クラップス、シックボーなどは、前回の結果が今回の結果に影響しないゲームである。このようなスタイルのゲームは、控除率が0ではない限り、どのような賭け方をしようと期待値は常にマイナスであり、長期間のプレイで勝利することは難しい。ただし賭け方を工夫することによって、分散の違い、すなわち、 大勝か大敗かのどちらかを求める 小勝ちでもいいから、大負けだけはしたくない の選択をすることが出来る。プラス、マイナスともに目標値を設定し、そこで終了するのはいい考え方とされている。 ちなみに、分散を最大にする方法は、許される最大単位を最大のオッズに賭けることであり、最小にする方法はそもそもプレイをしないことである。 以下に代表的なベッティングシステムを挙げる。特にルーレットにおいては、マーチンゲールのバリエーションをはじめ過去から数限りないベッティングシステムが提案されてきた。ここで、これらのシステムは勝つことでなく、あくまで楽しみを増すためのものであることに注意を喚起しておく。 これらは基本的に2倍賭け、つまり「ルーレットでの赤か黒か」「丁半でいう奇数か偶数か」などに適用されるが、どのようなオッズのゲームであっても、例えば競馬やスポーツベットのような可変オッズのゲームでさえ、ベットの相対量を加減することによって応用可能である。 マーチンゲール 最も古典的かつ有名な手法で、カジノ必勝法として永らく愛されてきた。「倍賭け法」「倍々ゲーム」とも言われる。 まず1単位を賭け、負ければその倍の2単位、さらに負ければそのさらに倍の4単位と賭けていき、一度でも勝てばそれまでの収支がプラスになり、また最初の1単位から同じことを繰り返すという手法である。試行回数に関係なく、勝った時には1単位を得ることになる。 多くの場合には少額の勝ちであるが、負ける時は大敗する。 ルーレットの赤黒のような二択のギャンブルは、片方だけが永遠に出続けることは絶対に無いので、配当が2倍以上のギャンブルで行えば、理論上は100%勝てる方法だが、実際に行った場合、負けが連続するとたちまち資金がパンクするか、もしくはテーブルリミット(賭け金の上限)に達してしまうため、実用的な方法とは言えない。 グランマーチンゲール マーチンゲールのバリエーションの一つである。大マーチンゲールとも呼ばれる。 まず1単位賭け、負ければその倍の2単位+1の合計3単位、さらに負ければ倍の6単位+1の合計7単位、と賭けていく手法である。常に試行回数×1単位を得ること狙う攻撃的な手法。ただしマーチンゲールよりパンクのリスクは高くなる。 パーレー 逆マーチンゲールとも呼ばれ、その名の通りマーチンゲールの反対の手法をとる。 すなわち、1単位賭けた後、勝てばその倍の2単位、さらに勝てばその倍の4単位、負ければ1単位に戻す、という手法である。もちろん、勝ち続けても1回でも負ければ損となるため、どこかで1単位に戻して獲得金をしっかりと自分のものにする。分散はマーチンゲールの鏡対照となる。 稀に大勝するが、多くは小敗してしまうスタイルである。 ダランベール ジャン・ル・ロン・ダランベールが開発したと言われる手法。近年はこの手法およびバリエーションに人気がある。 勝った場合は次のゲームで賭け金を1単位減らし、負けた場合は次のゲームで賭け金を1単位増やす手法である。マーチンゲールのように、一度の勝ちでただちに全ての負け分を取り返すことは出来ないが、負けが続いてもチップの減りは他の手法に比べると緩やかである。ただしチップの減りが緩やかな分、勝った際も急激には増えないため、大きな利益を得るためには時間がかかる。(時間をかければ、必ず大きな利益が得られるというわけではない)。逆ダランベールも存在する。また、グランマーチンゲールに倣って、増減に偏りをつけるバリエーションもある。 ピラミッド ダランベールのバリエーションの一つ。 最初のベットを1単位でなく、例えば5単位とし、勝った場合は1単位減らし、負けた場合は1単位増やす。ダランベールより更にチップの増減が緩やかになる。リミットに到達した場合(例えば上限の9、下限の1)元の5単位に戻す方法と、そのまま続ける手法とがある。
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