物体への性対象倒錯
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 08:31 UTC 版)
主に物体に関連する性的嗜好を挙げる。それらの物体を伴う(例えば着用しているような)人物に対する性行為の場合もあれば、物体そのものに対する性行為の場合もある。なお、物体そのものへの性的嗜好は、広義に「オブジェクト・セクシャリティー(対物性愛)英語:Object sexuality」と言う。 アガルマトフィリア(偶像性愛) 人形や彫刻への性的嗜好。スタチューフィリアやペディオフィリアとも言う。「ピグマリオニズム(英語:Pygmalionism)」に含まれるが、日本では同義として和製英語の「ピグマリオン・コンプレックス」として知られている。英語:Agalmatophilia または Statuephilia、Pediophilia アンダーウェア・フェティシズム(下着性愛) ブラジャーやパンティー、パンストやソックス、タイツなどの肌着や下着への性的嗜好。英語:Underwear fetishism クロッシング・フェティシズム(衣服性愛) 毛皮やデニム、シルク素材などの布地や衣服への性的嗜好。広義には皮革も含まれるが、一般的にはBDSM 的ファッションとして「レザー・フェティシズム」に区分されることも多い。英語:Clothing fetishism サイダロドロモフィリア(列車性愛) 機関車や電車などの機械や鉄道製品への性的嗜好。英語:Siderodromophilia シュー・フェティシズム(靴性愛) ハイヒールやブーツなどの靴製品への性的嗜好。「ブーツ・フェティシズム(英語:Boot fetishism)」も参照のこと。英語:Shoe fetishism スモーキング・フェティシズム(喫煙性愛) 煙草の喫煙行為への性的嗜好。非喫煙者が咳き込む状況なども含まれる。英語:Smoking fetishism ティモフィリア(財産性愛) 財産や財宝への性的嗜好。英語:Timophilia ミソフィリア(汚損性愛) 着用して汚れた衣服や下着、使用済み生理用品などへの性的嗜好。広義には、汗や垢、毛髪のフケなどの塩気を含む汚れへの性的嗜好の総称「ソリロフィリア(英語:Salirophilia)」に含まれる。英語:Mysophilia バルーン・フェティシズム(風船性愛) 風船の膨張や弾力、破裂への嗜好。英語:Balloon fetishism ピクトフィリア(画像性愛) 写真やビデオなどの映像への性的嗜好。広義にアダルトビデオなどの中毒症状を意味する「ポルノグラフィ・アディクション(英語:Pornography addiction)」に含まれる。英語:Pictophilia メカノフィリア(機械性愛) 自動車やオートバイなどの機械や工業製品への性的嗜好。英語:en:Mechanophilia ユニフォーム・フェティシズム(制服性愛) 制服やスポーツウェアなどの衣服への性的嗜好。英語:Uniform fetishism ラバー・フェティシズム(ゴム性愛) ラバー(ゴム)素材の衣服への性的嗜好。なお、海外では特定のラバー素材を冠して「ラテックス・フェティシズム」や「PVC(Polyvinyl chloride、ポリ塩化ビニル)・フェティシズム」とも言う。BDSM 的ファッションでも多用される。英語:Rubber Fetishism または Latex and PVC fetishism レザー・フェティシズム(皮革性愛) 天然または人工のレザー(皮革)素材の衣服への性的嗜好。毛皮を含む場合がある。ドーラフィリアとも言う。BDSM 的ファッションでも多用される。英語:Leather fetishism または Doraphilia
※この「物体への性対象倒錯」の解説は、「性的倒錯」の解説の一部です。
「物体への性対象倒錯」を含む「性的倒錯」の記事については、「性的倒錯」の概要を参照ください。
- 物体への性対象倒錯のページへのリンク