版本との異動や作者による説明とは? わかりやすく解説

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版本との異動や作者による説明

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/15 10:12 UTC 版)

知里幸恵ノート」の記事における「版本との異動や作者による説明」の解説

知里幸恵ノート」は、20世紀前半期日本語による優れた芸術作品としてのアイヌ神謡集』および著者知里幸恵研究不可欠な基礎原稿であり、資料価値は高い。刊行本との比較により、表現異動確認できる例がある。 例えば『アイヌ神謡集』の冒頭作品フクロウ)の神の自ら歌った銀の滴降る降るまわりに」の14行目は"Pirka chikappo! kamui chikappo! 「美ィい神様!「ィ」は漢字文字「美」フリガナで、著者は「いい鳥」と読み、「美い」(いい)と表現している。この冒頭箇所以降の「Pirka」について(続く2例は表現を「あの」に変えていることを除き)他はすべて「美い」ではなく美しい」とし、著者表現使い分けている。『アイヌ神謡集郷土研究社初版本では「美い! 神様!」と印刷初版本全体フリガナはない)された。その後複数刊行本でも踏襲されていたが、岩波文庫版初版から「美し!」と誤植している。財団法人北海道文学館(編)『大自然抱擁されて… 知里幸恵アイヌ神謡集』の世界へ北海道文学館2002年所収の、抄録知里幸恵ノート」でこの箇所は「美い 神様」で文字「美」の上フリガナ小さな文字「イ」を印刷している。 なお、最終ページ北海道立図書館所蔵北方資料デジタルライブラリー画像16)では、知里幸恵自筆でこの神謡への想い金田一京助書き記している。 「此の歌は非常に、聞いてると優しい美い感じ致しますこの節(ふし)が私は大好きなでございますまた、ノートにはアイヌウポポ神歌)について、知里幸恵から金田一京助への説明書きがある。 「UpopoRimse はたく山ありますが、何のかわからないのが多々御座います。とにかく、これは、みんな神を讚美する一つ美しい詩であると私は思います私達先祖本当に詩人であった思います。」 このノート知里幸恵ウポポ神歌)をアイヌ語日本語書き伝えている

※この「版本との異動や作者による説明」の解説は、「知里幸恵ノート」の解説の一部です。
「版本との異動や作者による説明」を含む「知里幸恵ノート」の記事については、「知里幸恵ノート」の概要を参照ください。

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