熔融塩とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > ビジネス > 新語時事用語辞典 > 熔融塩の意味・解説 

溶融塩炉

別名:溶融塩原子炉、熔融塩、熔融塩原子炉
英語:molten salt reactorMSR

原子炉一種で、燃料としてウランではなくトリウムなどの溶融塩用い仕組みのもの。次世代原子力エネルギーとして注目されている

溶融塩溶解させた塩のことで、液体である。現在主に使用されている原子力発電仕組みは、燃料棒呼ばれるウラン固形燃料使用しているのに対して、溶融塩炉は液体核燃料使用する点に最大違いがある。

溶融塩液体であるため、燃料棒のように加工する必要がないまた、継ぎ足しによって燃料補填でき、燃料棒交換を行う必要がなくなる。また、既に臨界状態運用されるため原理的に再臨界発生せず安全性が高い、といった利点があるという。

溶融塩炉は1950年代構想され、1970年代には実験炉による試運転なども行われていたが、それ以来長らく実用化されず留保され続けてきた。2011年2月には、中国トリウム溶融塩原子炉開発進めることを公式に発表している。そして、2011年3月福島原発深刻な原発事故発生し日本だけでなく世界原子力産業対す姿勢見直しが進む中、より安全性の高い溶融塩炉に対す関心高まっている。

溶融塩

(熔融塩 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/10 08:32 UTC 版)

溶融塩(ようゆうえん、: molten salt)とは、食塩などの陽イオン陰イオンからなる塩で溶融状態にあるものや、固体塩を加熱し融解状態としたもの。[1]約300〜1250℃の融点をもつ塩類が対象となる。文部省学術用語集化学編では融解塩[ゆうかいえん、: fused salt]を溶融塩と同意とする。原子力分野では「溶」を「熔」の字に置き換えた「熔融塩」を用いる場合もある。また、金属製錬分野では伝統的にフラックスと呼ぶ。溶融塩の中で100-150°C以下の温度で液体状態にあるものは常温溶融塩またはイオン液体と呼ぶ。




「溶融塩」の続きの解説一覧


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「熔融塩」の関連用語

熔融塩のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



熔融塩のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
新語時事用語辞典新語時事用語辞典
Copyright © 2024 新語時事用語辞典 All Rights Reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの溶融塩 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS