烏丸への想いと播磨との関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/12 16:53 UTC 版)
「塚本天満」の記事における「烏丸への想いと播磨との関係」の解説
クラスメイトである烏丸大路に片想いをしているが、同じクラスになるまで話をしたことはなく、なぜ好意を寄せるようになったのかは明かされていない。烏丸がどんなに奇怪な行動をとっても「でもそこが素敵」で済ませてしまうが、烏丸の持つ感覚が一般的なものとはズレたものであることは、天満も認めてはいる。烏丸の転校阻止に尽力するなど積極的な一面を見せているが、告白は未だにできていない。このことは周りの人間にも知れ渡っており、天満自身もこの話題を振られてもあわてて否定するようなことはなく、むしろ少し照れたような仕草をすることもしばしばである。しかしながら烏丸の目は気になるようで、それが仇となり失敗することもよくあるが、烏丸はさほど気にしている様子はなく、むしろ結果的に良い方向に話が進むことさえある。烏丸からは当初「変わった人だ」という認識をされていたようだが、時間を重ねるにつれて普通に話せる数少ない存在となっていっており、天満の言動に徐々にぎこちなさがなくなってきたこともあって、お互いの距離は確実に縮まってきている。高校2年終わりごろに予定されている烏丸の転校と烏丸になかなか会えないことを除けばハードルらしいハードルも見当たらず、その関係は比較的良好であったが、学年末に告白すると烏丸の難病が判明すると同時に置いていかれる形で振られてしまう。 播磨からの好意には当初まったくと言っていいほど気づいている素振りを見せておらず、むしろ一方的な勘違いから播磨と沢近や八雲を近づけようとするなど、播磨泣かせな行動に走ることも少なからずある。ただ、時期は違えど八雲と沢近の両方を播磨との事で応援していたわりには播磨を巡る三角関係には気づいていない様子で、むしろ播磨が彼女らに節操なしに手を出していると思い込み、播磨を「お猿さん」扱いして手痛い仕打ちを喰らわすこともある。逆に言うと、ここまでの言動を平気でぶつけられる相手は、男女問わず探しても播磨くらいのもので、似た者同士なせいもあってか烏丸とはまた違った意味でその距離がだんだん近くなってきており、友達としてはかなり親しい関係にあるが、恋愛とは方向性の違ったもので、その関係の延長上に天満からの恋愛感情が芽生える様子は特に無い。そのため、烏丸のことになると播磨でさえもほとんど目に入らなくなる。しかしながら、何もなければ妹や親友の彼氏としては信頼するに足る相手だと思っているようである。なお、教室での座席は播磨と隣同士である。実は中学時代に、裏路地でヤクザに絡まれていた時に当時荒れくれの不良だった播磨と出会い、助けられている。しかしその時に、いつもの誤解から播磨に「変態さん」というレッテルを貼ってしまう。天満自身はこの出来事を断片的に覚えているが、「変態さん=播磨」であることに長い間気づいていない様子であった。しかし、気づいた後でもこれまでに築いた播磨との友情の前にはさほど気になることでもなかった様子である。当初はその播磨が漫画を描いていることを知らなかったが、クリスマスイヴの夜にその事実を知ることになり、以来八雲が私用で手伝いに行けない時などは、彼女に代わるアシスタント播磨のところへ行ったりもしており、さらにその後は自身も「塚本テンテン」というペンネームで漫画を描くようになっている。また、このことがきっかけで烏丸が漫画を描いていることも知るようになり、烏丸との漫画つながりと播磨との(自称)ライバル関係にもなっている。前述のように播磨とは比較的ほのぼのとした関係が続いていたが、前述の烏丸との騒動で打ちのめされた天満の背中を他ならぬ播磨によって後押しされることになり、それによって天満自身も烏丸の後を追ってアメリカに渡り、烏丸の介護をしながら医者を目指すことを決意する。また、時期はわからないが播磨の気持ちにうすうす気がついていたらしく、そのことと播磨の行動は後の天満にとっても非常に大切なものとなる。
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