漆器・漆製品とは? わかりやすく解説

漆器・漆製品

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 14:39 UTC 版)

院政期文化」の記事における「漆器・漆製品」の解説

漆器には、東京国立博物館所蔵国宝の『片輪車蒔絵螺鈿手箱』(かたわぐるままきえらでんてばこ)がある。平安時代工芸代表する蒔絵名品であり、表面金・青金の研出蒔絵とぎだしまきえ)や螺鈿用いて流水半分浸され多数車輪描き内面には金と銀研出蒔絵草花飛鳥描かれている。いずれも当時料紙装飾など多用され文様である。なお、今日では手箱称されているものの、当時装飾経収める経箱として造られたものである可能性が高いとみられている。 大阪府河内長野市金剛寺所蔵の『野辺雀蒔絵手箱』は12世紀の作で、重要文化財指定されている。親雀が子に餌を与えるすがたは、宋画における定形図様借用しているとの指摘があり、また、野辺雑草を描くのも北宋影響とみられる大形のものとしては、『中尊寺金色堂須弥壇』が特に知られる黒漆に金蒔絵螺鈿施した壇であり、と束は金銅薄板おおわれ格狭間には伝説である鳳凰などの装飾施されている。壮麗な壇として知られ壇上阿弥陀三尊六地蔵二天安置される。壇下に奥州藤原氏3代遺体納めている。

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漆器・漆製品

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 01:13 UTC 版)

鎌倉文化」の記事における「漆器・漆製品」の解説

漆器は、前代くらべて器形端正になり、文様従来象徴的な自然描写から写実的な絵画表現へと変化したまた、歌絵葦手絵ならった意匠用いられた。技法としては、平蒔絵高蒔絵出現した鎌倉時代前葉では、畠山記念館所蔵手箱出雲大社秋野蒔絵螺鈿箱、輪王寺蒔絵手箱中葉では、鶴岡八幡宮硯箱サントリー美術館浮線綾手箱後葉では三嶋大社蒔絵櫛笥大倉集古館の扇散文蒔絵手箱などがある。 なお、この時代螺鈿技術進展著しく、ことに、螺鈿のみで巧妙に絵画的模様示した永青文庫所蔵時雨鞍は、その妙技を示す逸品として名高い

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