温とは?

ぬく【温】

形容詞「ぬくい」の語幹から》人をののしっていう語。まぬけ。のろま。

「そこな—め」〈浄・鑓の権三


おん【温】

[音]オンヲン)(呉)(漢) ウン(唐) [訓]あたたか あたたかい あたたまる あたため ぬくい

学習漢字3年

たたかい。「温気(おんき・うんき)・温室温泉温暖

あたたかさ度合い温度。「気温検温高温常温水温体温地温低温適温保温

顔色や心がおだやかである。「温顔温厚温情

大切にする。「温存

おさらいをする。「温故温習

名のりあつ・あつし・いろ・おつ・すなお・ただす・なが・ならう・のどか・はる・まさ・みつ・やす・ゆたか・よし

難読温州(うんしゅう)・温明殿(うんめいでん)・微温湯(ぬるまゆ)・微温(ぬる)む


うん【温】

⇒おん


おん ヲン 【温】

〔名〕 (形動) あたたかなこと。また、そのさま。また、おだやかなさま。

史記抄(1477)一四「沈は温也、実也」〔論語‐述而〕


ぬく【温】

〔名〕 (形容詞「ぬくい」の語幹から) 人をののしっていう語。のろま。ばか。とんま。

咄本一休関東咄(1672)中「其ときかのおぬく申けるは」


ぬく・し【温】

〔形ク〕 ⇒ぬくい(温)


ぬくと・し【温】

〔形ク〕 ⇒ぬくとい(温)


ぬくと・める【温】

〔他マ下一〕 あたためる。ぬくめる

俳諧江戸筏(1716)地「列卒余寒に鏡うちぬく 仏法でまだぬくとめる岩の上〈青峨〉」

人情本明烏後正夢(1821‐24)初「まづ、私が懐中にぬくとめて居にしなされ」


ぬくめ【温】

〔名〕 (動詞ぬくめる(温)」の連用形名詞化

あたためること。また、あたためるためのもの。

② 秋や冬に川に枯木などを沈めておき、これにこもる捕えること。


ぬる・し【温】

〔形ク〕 ⇒ぬるい(温)


ぬるま【温・微温】

〔名〕

① ぬるいこと。びおん。

真景累ケ淵(1869頃)〈三遊亭円朝〉二五「微温(ヌルマ)になって居るが、この番茶替りに」

② 「ぬるまゆ微温湯)」の略。

雑俳川柳万句合明和六(1769)三「喰たならぬるまがあるとひゃう母いい」

③ のろま。愚鈍鈍物

浄瑠璃大塔宮曦鎧(1723)三「気の長ゐぬるまの頭(かみ)」

④ 泥をいう。

談義本虚実馬鹿語(1771)五「泥の事をぬるまといひ」


ぬるめ【温】

〔名〕 田へ引く温まるように迂回(うかい)させた水路


あたたか・し【暖・温】

〔形ク〕 ⇒あたたかい(暖)


あたた‐け・し【暖・温】

〔形ク〕 暖かい暖かそうである。《季・春

千里集(894)「あたたけ春の山べに花のみぞ所もわかず咲きわたりける」


あたたまり【暖・温】

〔名〕 (動詞「あたたまる(暖)」の連用形名詞化

① あたたまること。また、そのような気。ぬくもり暖気

史記抄(1477)一四「熨斗に湯を入たり、火を入たりなんどして、其あたたまりを以て針線の縫のあとを失わうとてするぞ」

浮世草子傾城色三味線(1701)江戸「そのよい返事あたたまりのさめぬうちに」

② ある人がその死後に及ぼす影響

甲陽軍鑑(17C初)品五二義理深き剛の心有は、偏に信玄公御威光強くましますあたたまりにて」


あたたか・い【暖・温】

〔形口〕 [文]あたたか・し 〔形ク〕

① 体に適度な温度が加わって心地よい

(イ) 寒くもなく、暑すぎもせず、気持がよい。気候外気温度程よい。《季・春

俳諧続寒菊(1780)「そこらをかける雉子(きじ)の勢ひ 暖うなりてもあけぬ北の窓〈野坡〉」

(ロ) 体の一部感じ物の温度が、熱すぎず冷たくもなく、快い程度に高い。「温かい御飯

金銭が十分に、豊かにあるさま。

咄本軽口御前男(1703)三「『いつ見ても内があたたかさふな』といはるれば、下人いふやう『成ほどあたたかい』」

思いやり理解こもっている

野分(1907)〈夏目漱石〉二「暖(アタタ)かい家庭に育った」

形動

〔名〕

〔名〕


あったか・い【暖・温】

〔形口〕 [文]あったか・し 〔形ク〕 (「あたたかい(暖)」の変化した語)

① =あたたかい(暖)①

滑稽本浮世風呂(1809‐13)四「は〈略〉、降る間(うち)は暖(アッタカ)いネ」

② =あたたかい(暖)②

雑俳柳多留七八(1823)「あったかい隠居懐炉小判形

③ =あたたかい(暖)③

知恵足りない。うす馬鹿だ。おめでたい

青べか物語1960)〈山本周五郎〉留さんと女「留さんが少し頭のあったかいことや」

(5) 男女の仲がよいさまである。熱い。

生まざりしならば(1923)〈正宗白鳥〉「いやなことだね。お温(アッタ)かい所を見せつけられて」

形動

〔名〕

〔名〕


あたたま・る【暖・温】

〔自ラ五(四)

熱を帯びるあたたかくなる

千里集(894)「あくまでにみてる酒にぞ寒き夜は人の身までにあたたまりける」

大鏡(12C前)六「こよなくあたたまりて、さむさもわすれ侍にき」

② (ふところあたたかくなるの意から) 物や金銭が豊かになる。また、他動詞的に用いて金品などを手に入れる。

浄瑠璃堀川波鼓(1706頃か)下「わしら迄つらりっと三百宛あたたまった」


あったま・る【暖・温】

〔自ラ五(四)〕 (「あたたまる(暖)」の変化した語)

① =あたたまる(暖)①

洒落本福神語録(1786)廻り座敷「おらァもふせっかくあったまってゐるに、をきることはごめんだ」

② =あたたまる(暖)②

洒落本契情買虎之巻(1778)五「コレあったまるやうにもらいやうもしってゐるが、それもばらだ」


あたた・む【暖・温】

〔他マ下二〕 ⇒あたためる(暖・温)


あたた・める【暖・温】

〔他マ下一〕 [文]あたた・む 〔他マ下二

① 熱を加えて、温度を高くする。あたたかくする。あっためる

書紀720天武元年六月乃ち三重郡家に到りて、屋一間(ひとつ)を焚きて、寒き者を熅(アタタメ)令む」

平家13C前)六「酒あたためてたべけるにこそしてんげれ」

今までとぎれていた交際再開する。

夜明け前(1932‐35)〈島崎藤村第二部知人家々訪ね旧交温めただけ」

他人の物を、人に知られないようにこっそり自分の物にしてしまう。

考え文書を、推敲(すいこう)、調査などのためにしばらくそのままにしておく。未処理のままとっておく

Wee1924)〈細田源吉〉「毎日胸の中あたためてゐた思ひだけは、そのまま(しま)っておいた」


ぬく・い【温】

〔形口〕 [文]ぬく・し 〔形ク〕

気候温度程よく気持がよい。あたたかい。《季・春

名語記(1275)三「あたたかなるを、ぬくしといへる、ぬく、如何

金銭多く持っている裕福である。

雑俳・あふむ石(1839)「笑は高々・隣へぬくひ冬をみせ」

③ 鈍い。ぐずである。愚かである。のろまである

俳諧当流籠抜(1678)「ねばねばは緑に〈宗旦〉 談義はぬくひ波よする磯〈木兵〉」

〔名〕


ぬる・い【温】

〔形口〕 [文]ぬる・し 〔形ク〕

① ひどく熱くはなく、少し温かいさま。なま温かい

万葉(8C後)一六三八七五出づ 奴流久(ヌルク)は出でず」

歌舞伎成田山分身不動(1703)一「大団提げ来りさんざんに焚き立つる。中より、ぬるいわぬるいわと云へば肝を消し

速度が遅いさま。ゆるやかだ。のろい。まだるい

書紀720神代上(兼方本訓)「上瀬(かみつせ)は是れ太(はなは)だ疾し下瀬(しもつせ)は是太だ弱(ヌルシ)」

源氏100114頃)若菜下「風ぬるくこそありけれとて、御扇おき給ひて」

機敏でないさま。きびきびていない。間が抜けている。おっとりしている。

源氏100114頃)若菜下「心の、いとぬるきぞくやしきや」

浄瑠璃小野道風青柳硯(1754)四「ヱヱ温(ヌル)い頬付(つらつき)」

ひかえめであるさま。不熱心だ。冷淡だ。

源氏100114頃)若菜上世のおぼえの程よりは、うちうち御心ざしぬるきやうにはありけれ」

*こんてむつすむん地(1610)二「人ぬるくなりはじむるときは、わづかのしんらうをもおそれ」

(5) 物足りないさま。軟弱だ。頼りない

咄本昨日は今日の物語(1614‐24頃)上「さる人念仏まうしはいかうぬるいといわれた

浮世草子西鶴織留(1694)三「殊更楊弓官女の業なり。いかにしても大男慰み事にはぬるし」

形動

〔名〕


ぬくと・い【温】

〔形口〕 [文]ぬくと・し 〔形ク〕 あたたかい。ぬくい。《季・春

狂歌秋の花(1749)「うたた寝をせよとやも此冬は降らで学ばぬ窓ぞぬくとき

滑稽本東海道中膝栗毛(1802‐09)五「めいぶつまんぢうぬくといのをあがりまアせ」

〔名〕


ぬくまり【温】

〔名〕 (動詞ぬくまる(温)」の連用形名詞化) =ぬくもり(温)

うたかたの記(1890)〈森鴎外〉上「ゆかは煖炉の温まりにて解けたる、靴のにぬれたれば」


ぬくま・る【温】

〔自ラ五(四)

① あたたまるあたたかくなる。ぬくとまる。ぬくもる。ぬくむ。

龍潭譚(1896)〈泉鏡花九つ谺「わが鼻は、いたづらにおのが膚にぬくまりたる、柔き蒲団埋れて、をかし」

金銭などが手にはいり豊かになる。ぬくもる

あたらよ(1899)〈内田魯庵〉「今の良人石倉配下奔走して運動費に煖(ヌクマ)った事もある」


ぬく・む【温】

1 〔自マ五(四)〕 =ぬくまる(温)

御伽草子聖徳太子本地室町時代物語所収)(室町末)「すさまじやねやのうづみ火みなきへてはいもぬくまぬあかつきのそで」

2 〔他マ下二〕 ⇒ぬくめる(温)


ぬる・む【温・微温】

1 〔自マ五(四)

① 湯などがさめて、少しあたたかいくらいの状態になる。ぬるくなる。

宇津保(970‐999頃)あて宮「もゆる火も泣く音(ね)にのみぞぬるみにし涙つきぬる今日かなしさ

気候などの変化により、などが少しあたたかくなる。《季・春

宇津保(970‐999頃)祭の使「ぬるみゆく板井清水手にくみてなほこそたのめ底はしらねど」

めぐりあひ188889)〈二葉亭四迷訳〉一「空気総てぬるみわたりて」

病気体温上がる発熱する。

小町集(9C後か)「人知れぬわれが思ひに逢ぬよはみさへぬるみて思ほゆるかな」

2 〔他マ下二〕 ⇒ぬるめる(温)


ぬく・める【温】

〔他マ下一〕 [文]ぬく・む 〔他マ下二あたためる。あたたかくする。ぬくとめる

日葡辞書(1603‐04)「トリ タマゴヲ nucumuru(ヌクムル)」


ぬる・める【温】

〔他マ下一〕 [文]ぬる・む 〔他マ下二〕 ぬるくする。湯などの温度下げる。適当な温度にする。

俳諧六百番誹諧発句合(1677)春一若水を少ぬるめてかくるにや」


ぬくもり【温】

〔名〕 (動詞ぬくもる(温)」の連用形名詞化) あたたまること。ぬくまること。あたたかみのこもること。また、そのあたたかみぬくまり

俳諧独吟一日千句(1675)第四ぬくもりもさめぬ付さし月見酒蕎麦かきや宿のもてなし


ぬくも・る【温】

〔自ラ五(四)

① =ぬくまる(温)①

名語記(1275)九「ぬくもる如何。夏くるはあたたかになるよしの義也」

浮世草子好色一代男(1682)四「まだ身もぬくもらず目もあはぬ内に」

② =ぬくまる(温)②

浄瑠璃男作五雁金(1742)江戸本町元手いらず八十五両暖(ヌクモ)りをった」


作者宇江佐真理

収載図書斬られ権佐
出版社集英社
刊行年月2002.5

収載図書斬られ権佐
出版社集英社
刊行年月2005.4
シリーズ名集英社文庫


読み方:ぬくめる

  1. 放火。〔第三類 犯罪行為
  2. 〔犯〕放火のこと。「灸をすへる」「赤犬けしかける」等に同じ。
  3. 放火。「あたたむ」ともいふ。
  4. 放火する。〔一般犯罪
  5. 放火すること。

分類 犯、犯罪

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読み方
うえん
おん
ぬくみ
ぬるい

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/29 15:05 UTC 版)

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(おん)




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