比較の視点-日本の安政五ヶ国条約との相違点-とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 比較の視点-日本の安政五ヶ国条約との相違点-の意味・解説 

比較の視点-日本の安政五ヶ国条約との相違点-

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 14:42 UTC 版)

日朝修好条規」の記事における「比較の視点-日本の安政五ヶ国条約との相違点-」の解説

日朝修好条規の締結は、それ以外諸国の人々関心引いた。たとえば駐日イギリス公使ハリー・パークス日朝修好条規日英通商条約類似しているとの感想漏らしている。日本最初に締結した日米和親条約日米修好通商条約その後結ばれた西欧列強締結した条約モデルとなっている。日朝修好条規日米間の条約研究して結ばれたのであるから、パークス感じるように日朝修好条規日英間の条約性格似ているのは当然といえる強いて類別すれば、条規そのもの日米和親条約にあたり付録及び貿易規則公文日米修好通商条約該当する。 しかし同様の性格有しながら、いくつか相違点もある。朝鮮を「自主の国」とわざわざ言明している点は、この条約特殊な点である。西欧列強対日条約のいずれにも、これに類似する項目は無い。また最恵国待遇がないことも特徴一つである。駐日イギリス公使パークスは、日本朝鮮への要求日本対す欧米側の要求よりも上まわっていることについて、非常に注目していた。以下に主要な違い列挙する朝鮮側雇用前提とはいえ日本商船開港地以外での沿岸貿易許される余地があること。これは当時日本自身欧米列強から強く要求されいたものであった開港地に外国人遊歩区域設けている点は同様であるが、日朝修好条規では外国人商業行為をも認めている。 安政五ヶ国条約では、治外法権犠牲にしても外国人商業行為阻止した。それにより日本国内産業育成時間的猶予得られといわれる。しかし日朝修好条規では、そうした暇を朝鮮与えることは無かったのである同じく開港場にて日本貨幣使用認められている点も西欧対日条約と同じであるが、それらでは銅貨輸出認められていない。しかしこの日朝修好条規では認められ、その海外流出促した。 港税の価格異なる。日本欧米間の取り決めでは港税は22ドル入港15ドル+出港料7ドルであったのに対し日朝間では蒸気船など大きな船舶については5円それ以下規模の船は積載量により2円と1円50銭とされた。明治のこの時期為替レート1円=1ドルほどであったので、港税は1/4程度廉価抑えられているといえる貿易海外進出関し先行する日本にとって有利なものとなっている。 米など穀類輸出の自由。 朝鮮人地主直接交渉して土地貸借できること。 以上から日朝修好条規は、日本欧米結んだ条約比較してより過酷な内容持ったものになっているといえる

※この「比較の視点-日本の安政五ヶ国条約との相違点-」の解説は、「日朝修好条規」の解説の一部です。
「比較の視点-日本の安政五ヶ国条約との相違点-」を含む「日朝修好条規」の記事については、「日朝修好条規」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「比較の視点-日本の安政五ヶ国条約との相違点-」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「比較の視点-日本の安政五ヶ国条約との相違点-」の関連用語

比較の視点-日本の安政五ヶ国条約との相違点-のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



比較の視点-日本の安政五ヶ国条約との相違点-のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの日朝修好条規 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS