比較の順序
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/22 07:17 UTC 版)
「テューキーの範囲検定」の記事における「比較の順序」の解説
A > B > C > Dと順位付けされる一組の平均(A, B, C, D)がある時、全ての可能の比較をテューキーの検定を用いて検定する必要はない。冗長性を回避するため、まず最大の平均(A)と最小の平均(D)の比較から始める。平均AとDの比較に対するqs値が分布のq値よりも小さいとすると、帰無仮説は棄却されず、これらの平均の間には統計的有意差はないとされる。最大差のある2つの平均間に有意差がないため、それよりも差が小さい2つの平均の比較からは(標本の大きさが理想的ならば)同じ結論が得られると確実である。この結果、その他の比較を行う必要はない。 概して、テューキーの検定は、常にまず最大平均と最小の平均の比較を行い、次に最大平均と2番目の最小の平均の平均の比較、と最大平均とその他全ての平均が比較される(あるいは有意差が見られなくなる)まで行うことが重要である。この後、2番目の最大の平均と最小平均の比較を同様に行っていく。
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