武将の能力値・顔グラフィック
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/26 02:21 UTC 版)
「信長の野望シリーズ」の記事における「武将の能力値・顔グラフィック」の解説
武将を個性付ける能力値は『戦国群雄伝』では「政治」「戦闘」など4種類と少なかったが、シリーズを重ねるごとに「智謀(知略)」が別個に設けられたり、兵科適性や特技により個性付けられるようになった。作品によっては武将本人の武勇と兵の統率力を別個に評価したり、それ以外の能力値で武将の特徴付けをしているものもある。また、各武将への評価にも能力値を通じて時代の変遷を見て取ることができ、大河ドラマ・小説・漫画で主人公、あるいはそのライバルとして取り上げられたため能力値が上がった武将もいる。さらに、それ以外の要因で再評価された武将もいる。例えば、今川氏真はかつては暗愚な大名とされ、政治や戦闘などの能力値は低く付けられていたが、政治的手腕や当時の情勢が考慮されているのか『革新』以降では政治だけはやや高く設定され、尼子晴久は中央集権化や対明貿易など内政手腕が再評価され智謀政治が高くなっている。足利義昭は信長包囲網を作り上げた外交能力を評価され政治、智謀が高い謀将となっている。一方、毛利輝元、武田勝頼は初期の作品では各能力は高かったが、作を重ねるに連れ、能力が低下している。 武将の顔グラフィックについては、初期の作品ではドット数・使用色数も少なく、専用のものが用意されているのは大名と有名武将のみで、比較的無名な武将についてはモンタージュのように、いくつかのパターンに髭を足したり目つきを変えたりして違いを付けていた。シリーズを重ねるごとに各武将ごとに精緻な顔の(『天下創世』以降はバストアップも同)グラフィックが用意されるようになった。能力値同様にドラマ・小説・漫画の影響を受けてグラフィックの傾向が変わった武将もいる。コーエー側は「大河ドラマの役者に、ゲームのビジュアルが影響されることなどはあるか」という問いに対し、「ユーザーのイメージが変わらない限りはほとんどない」としている。 なお、初期の頃には、用意されている専用顔グラフィックが少なかったためか、それぞれ特徴が非常に色濃く出たものであった(『戦国群雄伝』の細川藤孝や風魔小太郎の顔グラフィックが非常に怖い、など)。中期の作品(『烈風伝』など)では、性能の向上でより精密な顔グラフィックの制作が可能になったが、その反面、有名・無名、有能・無能武将で顔グラフィックの扱いの差が大きかった(織田家や甲斐武田家が美男揃いの一方で、一条兼定があまりに童顔すぎる、今川義元が公家被れな顔になっていることなど)。その後、2000年代に入ってからの作品では一時期より差がなくなってきている。
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