正式発表まで
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 02:40 UTC 版)
「Microsoft Windows 11」の記事における「正式発表まで」の解説
2015年以来、Windows 10は「Windows 最後のバージョン」と見られてきた。これはマイクロソフトが公式に発表したものではなく、同社所属のエンジニアが技術者向けセミナーの中で「何気なく」発言したものだった。また、マイクロソフトもこの発言を特に否定しなかったことから既定路線と見られてきた。 それ以後、Windowsオペレーティング システムは「サービス」として、新しいアップデートが定期的(年2回)にリリースされ、2020年上期の大型アップデート(バージョン"2004")が提供され、下期のアップデート(バージョン"20H2")は比較的小規模なものに留まった。 2021年下期にリリースされる開発コードネーム「Sun Valley」として開発されている次期バージョンがユーザーインタフェース (UI) の再設計を含む大型アップデートであると2020年10月末から11月頃にかけて報道されていた。 2021年上期の大型アップデートであるバージョン"21H1"も比較的小規模なものに留まり、本命の大型アップデートはバージョン"21H2"になるであろう開発コード「Sun Valley」であるとされていた。 2021年5月25日、開発者向けイベントである「Microsoft Build 2021」の基調講演にて、サティア・ナデラCEOが次世代のWindowsについて予告した。ナデラCEOによると、数か月前からセルフホスティングしていたという。正式な発表については近日行うとした。この時点では前述の"21H2"に相当するWindows 10の大型アップデートの発表であるとする意見が多数だった。 しかし、ナデラCEOの発表から1週間後、マイクロソフトは2021年6月24日午前11時 (EST) に開催されるWindowsイベントの招待状の送付を開始した。 この送付時間が「11時」であること、イベントの時間が10時がセオリーな中、11時開始だったことから、ついに新しいOSとして「Windows 11」が登場するのではないかという憶測が生まれた。 2021年6月10日、マイクロソフトはYouTubeに歴代Windowsの起動音をスロー編集した「11分間の動画」を投稿。次期Windowsの名称についてさらなる憶測を呼んだ。 2021年6月15日、「Windows 11 のベータ版」とされるビルドのデスクトップ画面をキャプチャしたリーク画像がネット上にアップロードされ、同日中に、「Windows 11」とされるISOファイル(ディスクイメージ・リークバージョン 21996)もリークされた。リークされたスクリーンショットとビルドには、既に開発中止が発表された「Windows 10X」に似たユーザーインタフェースと、再設計されたアウト・オブ・ボックス・エクスペリエンス(OOBE)と「Windows 11」の名称が見て取れる。このリークビルドにおいても、システム要件として既にTPM 2.0が必要とされていた。 2021年6月20日、マイクロソフトが誤って公開したサポート文書の中に「Windows 11」の記述があることが明らかとなった。
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