ゲーム制作の経緯・開発略史
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/28 07:58 UTC 版)
「Angel Beats!」の記事における「ゲーム制作の経緯・開発略史」の解説
このゲームは従来の麻枝作品とは異なり、あくまでもアニメ作品から誕生したものであり、当初は制作する予定ではなかった。また、当初は全6巻構成を予定しており、全6巻を通して男女問わず、「死んだ世界戦線」のメンバー19人全員に個別のシナリオルートが用意される予定だった。『1st Beat!』ではユイ、岩沢、松下のシナリオが収録されている。 全6巻構成・順次発売という、ともすれば「分割商法」と揶揄されかねないリリース形態について麻枝は反対したが、馬場が「責任は自分が持つ」として押し切った。これはすべての内容を1本にまとめた場合、ボリュームが大きすぎて完全な完成まで(最短でも)5年はかかること、またプレイ時間も膨れ上がり「お手軽」が求められる昨今のゲームプレイ風潮に逆行することを理由としている。 だが、2016年12月17日に発売されたコミック版『Angel Beats! Heaven's Door』11巻(最終巻)の後書きで、麻枝は『2nd』の発売目処が全く立っていないことを公表。まだ語られていない戦線メンバーの過去などについては、浅見百合子作画で『電撃G'sコミック』2017年10月号より新たに連載を開始した、『Angel Beats! -The Last Operation-』で描く予定としている。 以下にゲームリリースに至るまでの経緯を簡単に記す。 2010年11月21日 - アニメ放送から数ヶ月後、京都大学で行われた講演会の中で、麻枝自身がゲーム化することを発表。この時点では麻枝は原画はNa-Ga、声優も変えないとしている。しかし社内のプロジェクトとして動いているわけではなく「2011年春をめどにいろいろなことを決めていく」とも語っている。 2011年6月1日 - AngelBeats!ライブBlu-ray&DVDのオーディオコメンタリーにおいて、ゲームの(当時の)現況を語る。最近(2011年4月頃にあたる)どのような生活をしているのかという質問に対し、「これ(Blu-ray&DVD)が発売される頃には発売になるかまだ発売されていないか、ウチ(Key)の新作ゲーム『Rewrite』が出るので、それのクオリティコントロール役としてテストプレイや文章チェックをしている。その傍ら、それと並行してAngel Beats!のゲーム化を目指して、毎日そのシナリオを書いている」と語っている。同時期、2012年6月に発売された『電撃ビジュアルアーツ 2012 SUMMER』で馬場がインタビューにおいて『Rewrite Harvest festa!』の次に(開発・リリース)優先順位一位になるのではないかと語っている。 2013年3月28日 - 『オールアバウト ビジュアルアーツ 〜VA20年のキセキ〜』に掲載されたインタビューでは、樫田レオや魁を加えて製作中であることが述べられた。 2014年3月 - 『電撃G's magazine』2014年2月号において正式にゲームのリリースを発表。京都大学での講演における開発発言から正式発表まで約3年を要したのは、麻枝の立場上ビジュアルアーツから正式なゴーサインが出ていない作品に力を注ぐわけにもいかず、別の企画を優先させていたからである。当時は同年春頃に第1巻(『〜1st beat』)を発売し、半年ごとをめどに順次発売される予定としていたが、2014年4月1日に第1巻について発売日を未定とし延期を発表。以降、約9ヶ月に渡る沈黙の期間が続く。 2014年12月22日 - ニコニコ生放送などで配信した「ANIPLEX×Key Presents新プロジェクト& Angel Beats!新情報発表会」において、新たに発売日を発表した。この段階でKey公式では2015年5月29日を発売予定日としていたが、後に2015年6月26日に延期された。 2015年6月26日 - ゲーム『Angel Beats! -1st beat-』発売。 2016年12月17日 - コミック『Angel Beats! Heaven's Door』11巻の後書きで麻枝が、『2nd』の発売目処が全く立っていないことを公表。「思いはそのコミック(『Angel Beats! -The Last Operation-』)に託す」とした。 2017年8月30日 - コミック『Angel Beats! -The Last Operation-』連載開始。
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