次世代型A321neoの開発とは? わかりやすく解説

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次世代型A321neoの開発

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 00:57 UTC 版)

エアバスA321」の記事における「次世代型A321neoの開発」の解説

単通路機市場発達とともに航空会社はさらに長距離路線単通路機投入することを望むようになった。A320ファミリー改良続けつつ後継機研究行ってきたエアバスは、2010年12月1日エンジン一新した次世代A320neoファミリー開発発表した。「neo」は「New Engine Option」の頭字語と「新しい」という意味のギリシャ語neo」をかけたものである。その名の通り新型エンジン装備することで、燃費性能航続力向上させる機体である。A320ファミリーのうち、neo移行されるのは、A321A320、A319の3機種とされた。最も短胴型のA318は、将来需要見込めなかったことから、neo開発見送られた。まずA320neo続いてA321neoが開発されることとなったneo登場に伴い既存A320ファミリーはA320ceo(Current Engine Option; 現行エンジン選択型の意)と呼ばれ区別されることとなった。 A321neoは部品95%がA321ceoと共通化されている。A320neoファミリーエンジンは、CFMI社のLEAP-1Aと、プラット・アンド・ホイットニー(以下P&W)社のPW1100G-JMが選定された。A321neoのエンジンには両エンジン推力増強型採用された。A321ceoに対してエンジン推力強化され上昇性能向上したエンジン直径拡大しバイパス比が約2倍になったことで、燃費騒音排ガスに関する性能向上した燃費の向上により航続距離500海里(約926キロメートル延長された。エンジン直径大きくなるが、エアバスエンジン最下面と地面との間隔必要な距離が確保されるとして降着装置の脚長などは変更されていない抗力減らし燃費性能向上させるため、neo主翼端にはシャークレット標準装備された。主翼動翼空力性能にも改善加えられた。これらの改良により、ceo比べて巡航高度や上昇限度引き上げられたほか、離陸性能向上したまた、飛行制御システム改良されている。 A321neoの初号機はLEAP-1Aエンジン装備型で、2016年2月9日ハンブルク初飛行成功した初飛行からわずか約1週間後、A321neo初号機試験飛行中に尻もち事故起こした事故機は修理余儀なくされ、試験スケジュール遅延した翌月9日には、PW1100G-JMエンジン装備のA321neoも初飛行成功し初号機合わせて試験飛行投入された。飛行回数130回以上、350時間上の飛行試験経て2016年12月15日に、PW1100G-JM仕様のA321neoが欧州航空安全機関 (EASA) と米国連邦航空局 (FAA) から型式証明取得した2017年3月1日には、LEAP-1Aエンジン仕様についてもEASAFAAから型式証明交付された。 2017年1月末までに、A321neoは1,388機の発注得ていた。A321neoの初引き渡しが行われたのは2017年4月20日で、納入初号機はLEAP-1A装備型であった受領したのはリース機で導入したヴァージン・アメリカで、同社5月31日サンフランシスコ - ワシントン便でA321neoの商業運航開始した。PW1100G-JM装備型については、2017年9月5日全日本空輸に対して引き渡しされ、同月12日日本国内線で路線就航開始した。 A321neoについてもETOPS認証作業進められ、各エンジン仕様について180分までのETOPS2017年6月から順次認められている。

※この「次世代型A321neoの開発」の解説は、「エアバスA321」の解説の一部です。
「次世代型A321neoの開発」を含む「エアバスA321」の記事については、「エアバスA321」の概要を参照ください。

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