機械・電気・IT
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 06:31 UTC 版)
元々電気製品・部品で耐久性を調べるために、定格以上の電圧、電流、外部温度、震動を上げてテストしている(特にコンデンサーは高温に弱い)。半導体ではオーバークロック動作も使われる。自動車、鉄道などでは速力や負荷(重量)を上げるのが一般的である。日本製品の優秀性はその中で育てられた。逆にアメリカでは国土の広さと多様性を受け、自国で販売することでテストに合格したことにした。アメリカ国防省MIL規格では、全世界どこでも派遣できるようなストレステストを要求している(逆にベトナム戦争の時に、ベトナムに9割以上送られる銃にアラスカでの動作を要求したために、耐久性が落ちた)。カラシニコフ突撃銃では、足で踏んでゆがんだ銃弾を発射できる(他の鉄砲類では不可能)。 IT(ソフトウェア)では、通常より多い負荷量(ロード)(データ量が多い、接続先が多い、データ種類が多いなど)をかけて、システムが安定動作するかどうか調べる。一般的にバグ(プログラムミス、設計ミス)を除去(バグフィックス)し安定動作にするためには、プログラミングにかける時間、マンパワーなど他のコストの20%-200%かかる。定格通りの動作をすることが負荷テストになることもある。例えば消費者用プリンターの仕様に「1000ページまで印刷できる」と書いてあった時、実際にはそういう動作をする消費者はほとんどいないのに、1000ページ印刷してみることもある。プログラマーが少しミスをするだけで100ページでストップすることもあるからである。このテストから漏れる事が多いのは「バッファオーバーフロー」による脆弱性である。これは一定量以上のデータがあった場合、データ記憶領域からデータがはみ出して他の記憶領域にデータを記憶させることが出来ることである。量が多い、形式が不正などのデータチェックをプログラムで100%やっていない(実務上不可能に近い)ことから起こる。
※この「機械・電気・IT」の解説は、「ストレステスト」の解説の一部です。
「機械・電気・IT」を含む「ストレステスト」の記事については、「ストレステスト」の概要を参照ください。
「機械・電気・IT」に関係したコラム
-
日本の株式上場企業は、東京証券取引所(東証)をはじめとする証券取引所の独自の基準により、業種別に分類されています。例えば、東京証券取引所(東証)の場合、業種分類は「業種別分類に関する取扱い要領」により...
- 機械・電気・ITのページへのリンク