植物由来
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/28 13:49 UTC 版)
バルサム(balsam) バルサムは様々な樹液から得られる樹脂成分を含む液体の総称で特定の樹脂を指したものではない。産地の地域名などを頭に付けて使うと特定の樹脂を指す。たとえばカナダバルサムはマツ科モミ属のバルサムモミ(学名:Abies balsamea)から得られる樹脂である。次の「松脂」や「漆」もバルサムの一種ではあるが、個別に名前がついており一般にはバルサムとは呼ばれない。 松脂(pine resin) マツ科マツ属(学名:Pinus)の樹木からとれる樹脂。採取した粗製の松脂を精製することで、常温で液体のテレビン油と固体のロジン(rosin)を得ることができる。 様々な松脂 フランスカイガンショウ(Pinus pinaster)のロジン 採取風景 ダイオウショウ(Pinus palustris) 漆 ウルシ科ウルシ属(Toxicodendron)の樹液から取れる樹脂。ウルシオールという成分により皮膚炎を起こすことがある。樹液とは別に果実からは木蝋を取ることができる。 漆 ウルシの果実 木蝋 ウルシオールの構造式 ダンマルまたはダンマー(dammar gum) 東南アジアの熱帯を中心に分布するフタバガキ科、特にShorea属やHopea属の樹木からとれる樹脂 ダンマルの結晶 バティックを描くためにダンマルを布に垂らす マスティック・ガム (英:mastic gum) ウルシ科カイノキ属(Pistacia)の地中海沿岸に広く分布するPistacia lentiscus樹液から取れる樹脂。植物としては広く分布するが、樹脂としての利用は地中海東部のギリシアの一部地域で主に行われる。 マスチックの結晶 P. lentiscusの樹液 ギリシアの伝統的な採取風景 P. lentiscusの葉と実 コパール(英: Copal) コパールの結晶 琥珀 天然ゴム/ラテックス/チクル エレミ サンダラック シナバル 乳香 カウリガム (英: Kauri gum) 南半球に分布する針葉樹ナンヨウスギ科ナギモドキ属(Agatis)から取れる樹脂。カウリとはニュージーランド先住民マオリによるナギモドキ属の呼び名である。 アカシア樹脂
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植物由来
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/20 13:51 UTC 版)
詳細は「薬用植物」を参照 植物が産生する多くの二次代謝産物は、治療薬としての潜在的な薬効成分を持っている。これらの二次代謝産物は、タンパク質 (受容体、酵素など) に結合し、その機能を修飾する。そのため、植物由来の天然物は、創薬の出発点としてしばしば利用されてきた。
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