植物状態と脳死の差異
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 01:01 UTC 版)
「遷延性意識障害」の記事における「植物状態と脳死の差異」の解説
「植物状態」は、一般的には脳の広範囲が活動できない状態にあるが、辛うじて生命維持に必要な脳幹部分は生きている状態のこと。植物状態では自発呼吸があり、脳波も見られる。遷延性意識障害になった後に、意識が回復した事例は多数報告されている(下記の回復の可能性の節、日本の治療施設と回復実績の節を参照)。 一方脳死は生命維持に必要不可欠な脳幹機能が不可逆的に損傷している状態のこと。脳死の場合は意識は回復せず、しばらくすると心拍や呼吸も停止して死に至る。ただ、自発呼吸や脳波が確認される場合がある。その場合は一概に脳死と断定することはできない。
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